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社説[嘉手納の駐機場拡張]オスプレイ拠点想定か

  • 2019年2月15日
  • 07:22
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 米軍が、嘉手納基地に拠点を置く第353特殊作戦群の駐機場の拡張工事に着手したことが明らかになった。





 米軍の説明では、特殊作戦群の関連施設が広範囲に分散配置されているため「既存のMC130特殊作戦機の駐機場エリア周辺を開発し、施設を1カ所に統廃合する」という。嘉手納町に示された配置図面には、格納庫やシミュレーター施設などを造る計画が記されていた。





 周辺自治体は計画が表面化した2013年から、基地機能強化につながるとして反対してきた。當山宏嘉手納町長が13日、本紙の取材に「絶対に認められない」と反発したのも当然といえる。





 特殊作戦群には、米軍横田基地に配備された垂直離着陸輸送機CV22オスプレイが所属する。拡張工事を終える2年後には、嘉手納がCV22の訓練拠点になる恐れがある。普天間飛行場に配備されているMV22オスプレイに比べ、最も被害が深刻な「クラスA」事故の発生率が高いCV22だけに、周辺住民が不安を募らせるのももっともだ。





 CV22は4日、横田配備後初めて嘉手納に飛来した。翌日には次の目的地へ向かったが、米軍はCV22が「嘉手納で定期的に訓練する」と明言した。今後も飛来して訓練が度重なることになれば、基地負担の増加に直結する。





 嘉手納町議会は14日、嘉手納の訓練拠点化を警戒し、CV22の飛来中止と県内訓練場使用計画の撤回を求める決議案を可決した。





 短期の飛来が相次ぎなし崩し的に、常駐化となっては絶対にならない。





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 拡張工事期間中、MC130特殊作戦機は、旧駐機場「パパループ」に駐機することになる。これまで長く使われてこなかったパパループは、民間住宅地から約50メートルしか離れておらず、騒音や悪臭の被害が激化する恐れがある。





 米軍は「騒音が最小限になるようにする」と述べたというが、米軍や日本側からも具体的な被害軽減策の説明はない。既にパパループへ移動したMC130が、深夜にエンジン調整で騒音を出している様子が確認されている。





 騒音や悪臭に悩まされた周辺住民が長年訴えてきた、旧海軍駐機場の移転が17年にようやく実現したばかりだ。





 だが、パパループはその旧海軍駐機場に隣接しており、今回一時駐機場にすることによって、負担軽減に逆行することは間違いない。被害を受ける周辺住民に説明もなく工事を強行するのは到底納得できない。





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 嘉手納は現在、北側滑走路が補修工事に入っており、残る滑走路1本で運用されている。それにもかかわらずCV22だけでなく外来機の飛来はやまずに騒音を増大させている。戦闘機同士が向かい合って同時に緊急着陸する異常事態が発生したり、反対を押し切ってパラシュート降下訓練を実施したりと、目に余る運用が続いている。





 被害や不安に苦しむ地元住民に寄り添うというならば、基地を提供している日本政府も米軍に対し毅然(きぜん)とした態度を示してもらいたい。


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