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砂杭材料に「スラグ」使用を検討 辺野古の軟弱地盤対策 環境影響の指摘も

  • 2019年2月1日
  • 08:00
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沖縄防衛局が地盤改良に向けて作成した資料。サンドコンパクションパイル工法の材料にスラグが含まれている
沖縄防衛局が地盤改良に向けて作成した資料。サンドコンパクションパイル工法の材料にスラグが含まれている

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局が大浦湾側の軟弱地盤対策で数万本の砂の杭(くい)を打ち込む工法で、杭の材料に砂だけでなく金属の精製過程でできる「スラグ」の使用を検討していることが31日、分かった。土木や環境の専門家はスラグを水中に投じた場合、鉄分がにじみ出て水質が変化し、サンゴなどへの影響が生じるし、新たな環境影響評価の必要性を指摘している。





 沖縄タイムスは県の埋め立て承認を巡り、沖縄防衛局が国土交通相に対して執行停止の審査請求で提出した資料を入手。1月18日付の防衛局長から国交省の審理員宛ての反論書に、軟弱地盤を改良する際の工法や工事区域が記されている。





 複数の改良工法の比較表のうち、砂杭を打ち込む「サンドコンパクションパイル(SCP)工法」の使用材料の項目に「砂、採石、スラグ、再生砕石など」と明記。水質の項目では「自然材料を用いるため影響は小さい」としている。





 SCPは空港や港湾を建設する際の地盤改良の一般的な工法とされる。水中と地盤に「ケーシング」というパイプを貫通させ、内部に砂などの材料を投入する。材料を圧縮して固めながらケーシングを徐々に引き上げると砂の杭が完成し、複数の杭が地盤を安定させる。





 辺野古では数万本の杭が必要となるため、天然の砂の確保が課題となり、中詰め材としてスラグを使用するとみられる。地盤工学が専門の鎌尾彰司日本大准教授は「環境への負荷が小さいスラグを用意すると言うのかもしれないが、スラグは鉄くず。使えば、環境への影響は大きく、環境影響評価のやり直しが必要なほどだろう」と指摘する。





 別の環境専門家も「全国の空港、港湾を建設する海に辺野古のようなサンゴはない。沖縄では確実に影響が出る」と問題視した。


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