
埋め立て土砂の搬出作業を再開したと発表した岩屋毅防衛相=5日午後、防衛省
【東京】岩屋毅防衛相は5日午後、沖縄県名護市辺野古の新基地建設に巡り、民間桟橋を使った埋め立て土砂搬出作業を再開したと、防衛省で記者団に明らかにした。
名護市安和の琉球セメントの桟橋を使い3日に作業を開始したが、桟橋の工事完了届けが未提出だったため、同社が県から行政指導を受け、作業を中断。赤土等流出防止条例違反も指摘されていた。
琉球セメントは4日に工事完了届けを提出。条例違反を指摘された敷地内の仮置き土砂は当面使わず、本部地区の採石場から直接土砂を桟橋に搬入し、積み込み作業を行うという。
岩屋氏は「完了届けを提出したことで、行政指導の根拠とされた指摘は解消されたことから、作業を再開した」と述べた。
政府は14日に辺野古海域へ土砂を投入する方針。