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沖縄戦の日本兵遺品、寺で供養 歩兵第89連隊の認識票 住職「法要続ける」

  • 2018年11月21日
  • 09:00
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浄土寺に納められた認識票
浄土寺に納められた認識票

 沖縄戦で多くの犠牲が出た旧日本陸軍歩兵第89連隊の兵隊の所属などを示す「認識票」が部隊の菩提(ぼだい)寺である糸満市の浄土寺に初めて納められた。那覇市の国吉勇さん(79)が遺骨収集中に見つけたもの。同様に遺骨収集に取り組む同市の南埜(みなみの)安男さん(53)から菩提寺の存在を知らされ、13日、南埜さんを通して寺に託した。連隊の供養の場に認識票も加わった。(社会部・岡田将平)





 歩兵第89連隊は、北海道出身者らを中心とした部隊で、1944年に沖縄に配備され、沖縄戦では首里付近や南部での戦闘に参加し、壊滅した。南埜さんによると、沖縄で同部隊に召集された人も600人以上いたという。





 国吉さんは99年、遺骨収集のため、糸満市摩文仁の壕の中を掘っている時に認識票を見つけ、保管してきた。歩兵第89連隊を意味する「三四七六」に続き、「一三 三九」と読み取れるが、氏名は不明だ。国吉さんは「寺なら、立派に預かってくれる」と話す。





 浄土寺は、連隊の犠牲者の永代供養のため、88年に菩提寺となった。野戦重砲兵第23連隊の菩提寺にもなっている。





 13日に南埜さんから認識票を受け取った山本牧生住職(66)は、位牌(いはい)の奥にある、2680人あまりの犠牲者の名前が記された名簿の脇に一緒に納めた。持ち主が不明の連隊の遺品を納めるのは初めてという。





 山本住職は「名簿と一緒に供養を続け、こういうものを納めてある、と遺族にも伝えていきたい」と話す。





 毎年10月の最終金曜日には浄土寺で法要が行われ、連隊の「顕彰碑奉賛会」の戦友や遺族が参加してきた。山本住職によると、菩提寺となった当初は60人ほどが参列していたが、最近の参列者は20人ほどという。だが、山本住職は「いずれ誰も来ない時期になっても、名簿を預かっているからには必ず法要を続ける」と心に決める。





 最近になって寺のことを知って法要に参加した人や法要以外の時に慰霊に訪れる人もいるという。南埜さんは「部隊の慰霊の場所はめったにない。1人でも2人でも来る人が増えれば」と願っている。





 問い合わせは浄土寺、電話098(992)2202へ。


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