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辺野古、地元若者の思い 埋め立て再開に不安と楽観 「新基地は遠い問題」

  • 2018年11月18日
  • 09:55
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 沖縄県名護市辺野古の新基地建設が再び動きだした。政府は1日に大浦湾へのフロート設置を、15日には資材搬入を再開した。辺野古の海が好きで、区の伝統行事が好きで、米軍キャンプ・シュワブの米兵とも心を通わせる区の若者たち。生まれ育った地に住み続けたいと思う一方で、漠とした不安も心の片隅にある。(北部報道部・城間陽介)





 「最近、格安で区有地80坪を買いました。ずっとアパート暮らしなので家を建てたくて」





 小雨が降る2日夜、辺野古区の30代男性は泡盛を片手にほろ酔いだった。区が最近、人口流出対策として若者向けに安く土地を売るようになった。





 小さい頃から父親に連れられ辺野古の海でタコやウニを捕ってきた。10年前からウミンチュ(漁師)となり、現在は週1~3回の警戒船業務以外、イノーでアカジン、マクブなどを潜って捕る。「基地ができたら漁ができる保証はないと先輩から言われたけど、モズクの陸上養殖とかで食いつなぐ方法はある」と悲観する様子は見せない。





 ただ、3人の子の父親として、基地完成後の漁業収入への影響や騒音被害の心配がないわけではない。





 「嘉手納基地近くのいとこの家に泊まったらF15が夜中もうるさかった」。辺野古もこうなるのかと思うと同時に、「こんなもんだよ」といういとこの姿に、人間は慣れる生き物だとも感じた。「結局、基地ができてみないと分からない部分もあるしね」と、ここは思い詰めず前を向く。





 区内のアパートに暮らし、本部町崎本部の工房で働くガラス細工職人の30代男性は将来、区に工房を開いて職人を育てる夢がある。「北部は職人が少ないんで。地域の活性化にもなればいい」





 キャンプ・シュワブとの友好関係は誇りに思う。クリスマスやハロウィーンでは基地内に招かれ、区のハーリーや大綱引きには米兵が参加する。スマートフォンには友人の米兵との写真も大事に保存している。





 「シュワブはなくなってほしくない」というのが本音だ。しかし新基地に関しては想像がつかない。「うるさくて住めないレベルだったら引っ越しも考える」が、「国民が選んだ政治家が決めたこと。もう何億円も投下されているし、絶対に止まらない」と諦めが先に立つ。





 どのみち、新基地建設問題はあまりにも遠いところにあると感じている。「知事選では生まれ育ちや人柄を見て、おもしろいと思った人に投票した」。選挙のたびに基地問題がクローズアップされるが、それ以外を投票の基準にして久しい。


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