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社説[玉城氏への期待]持ち味生かし希望語れ

  • 2018年10月2日
  • 07:59
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 知事選で当選した玉城デニー氏(58)は、ラジオのパーソナリティーを務めていたこともあって、弁舌がさわやかで、とにかく明るい。





 選挙中、高い台に上がらず、地べたで有権者と同じ目線で語りかけ、ハイタッチをしたり、抱きあったりした。





 テレビで「当確」が出たときの、あのカチャーシーの身のこなしは見事だった。





 ロックが大好きでカチャーシーも踊れる知事は過去にはいない。





 屋良朝苗、平良幸市、西銘順治、大田昌秀、稲嶺恵一、仲井真弘多、翁長雄志と、復帰後の歴代知事の名を並べたとき、玉城氏の異色ぶりが際立つ。新しいタイプの知事の誕生だ。





 玉城氏の選挙運動にかかわった沖縄国際大学の4年生(22)は、選挙中盤から「この人の人柄なら勝てる」と確信を持ったという(1日付本紙社会面)。





 沖縄タイムス、朝日新聞社、琉球朝日放送が投票日当日の30日、共同で実施した出口調査によると、無党派層の70%、女性の61%が玉城氏に投票していたことが分かった。





 期日前投票でも、無党派層の7割以上が玉城氏に投票していた。





 さまざまな選挙情報が飛び交う中で、実際には玉城氏に強い追い風が吹いていたのである。8万票という予想外の大差で当選したことが玉城氏の政策推進力になるだろう。





 組織の固定票と違って無党派層の期待は、取り組み次第では失望に変わるのも早い。持ち味を生かし、「希望」を語ってもらいたい。





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 6月23日の慰霊の日。糸満市で開かれた沖縄全戦没者追悼式で、翁長雄志知事は安倍晋三首相を前に平和宣言を読み上げた。





 「『辺野古に新基地はつくらせない』という私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません」





 玉城氏は、志半ばで病に倒れた翁長氏の遺志を引き継ぐことを明言している。





 4日に知事に就任する玉城氏が、行政の責任者として真っ先に直面するのは、辺野古の新基地建設問題である。





 県は8月末、埋め立て承認を撤回した。工事は止まったままだ。政府は裁判所に対し、執行停止を申し立て、司法判断に基づいて工事を再開する方針である。





 県としては、司法の場で撤回の正当性を主張していくことになるが、司法決着とは別の土俵を県が自ら提起する必要がある。





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 県議会では辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票条例案が審議されている。県民投票によってあらためて、埋め立ての正当性を問う。その意義は決して小さくない。





 翁長氏は、命を削ってこの問題に取り組んだが、県と政府の対立の構図を克服し、問題解決の道筋を示すまでには至らなかった。





 過去の経緯を踏まえ、どのように次の段階に踏み出すか。過去の取り組みの縮小再生産では県民は納得しないだろう。ここでも新しいアプローチが必要だ。


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