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社説[辺野古ゲートに柵]そこまで強行にやるか

  • 2018年7月17日
  • 07:17
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 名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前に、抗議行動を排除するため、新たな柵が設けられた。





 人目をはばかり、闇夜に紛れて、突然始まった作業。工事のやり方もその中身も、奇っ怪としか言いようのないものだった。





 国道329号に面した工事用ゲートの前は、市民が抗議の座り込みを行っていた場所である。





 沖縄防衛局は、大人の腰ぐらいの高さのポリタンク状の交通規制材を国道の道路脇に設置し、これまで使っていた高さ約4メートルの柵は、国道側に移動させた。





 そうやって交通規制材と柵との間に幅約1メートルのわずかな通り道を設け、通行用として確保したのである。





 8月17日の土砂投入をにらんで、座り込み行動を封じる狙いがあるのは明らかだ。奇っ怪な柵の設置作業を通して、新基地建設の本質が浮かび上がったというべきだろう。





 沖縄防衛局が守ろうとしているものは米軍の権益であり、失われようとしているのは、住民の「声を上げる権利」である。





 憲法や国際人権規約(自由権規約)は、集会・結社・言論その他一切の表現の自由を最も重要な権利として保障している。





 平たく言えば「声を上げる権利」のことである。





 沖縄防衛局は「歩行者と車両の安全のため」だと説明するが、県や環境団体の指摘を無視した強引な新基地建設は他府県では考えられない。





 県民は声を上げる権利すら奪われようとしているのだ。





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 政府は、警察や海上保安官を動員し、ゲート前や海上で抗議行動を続ける市民を強制的に排除し、時にけがを負わせてきた。





 芥川賞作家の目取真俊さんは、基地侵入の意図がないにもかかわらず米軍に身柄を拘束され、弁護士の面会も許可されずに8時間も監視下に置かれたあと、海上保安庁に引き渡され、逮捕された。





 制限水域での県の立ち入り調査要求は認められず、工事の中止申し入れも一切、顧みられることがなかった。





 環境影響評価(アセスメント)の最初の段階からそうだったが、政府は、なんやかやと理由をつけて情報開示を渋り、説明責任を果たしてこなかった。





 行方不明の1頭のジュゴンは、どうなったのか。軟弱地盤に関する土質調査のデータも明らかにされないままだ。





 工事を中止して現況調査を実施すべきなのに、政府は強行一点張りである。





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 埋め立て承認の際の留意事項はほんとうに守られているのだろうか。





 反対派住民は好き好んで座り込み行動を続けているわけではない。翁長雄志知事も政府との対決を望んでいるわけではない。





 政府との裁判の過程で終始、話し合いを求めたのは県であり、裁判で決着を図り新基地建設を一気に進めようと企てたのは政府である。





 公正公平な基地負担はどうあるべきか、国民全体で議論すべき時だ。


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