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社説[わんぱく相撲]土俵の女人禁制改革を

  • 2018年5月18日
  • 08:24
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 大相撲・両国国技館の土俵「女人禁制」問題が、「わんぱく相撲全国大会」のあり方にも一石を投じている。





 小学生男子に出場を限る同大会に女子も出られるよう、浦添市教育委員会が初めて要望した。





 7月の全国大会を主催する東京青年会議所(JC)と共催の日本相撲協会は、真摯(しんし)に向き合ってほしい。





 わんぱく相撲の「地区大会」は、地域の名物行事として全国の自治体で開催されており、女子と男子が同じ土俵で勝負するところも少なくない。





 県内でも昨年まで全県から参加を募る「那覇大会」と、浦添の小学生を対象とした「浦添地区大会」があり、女子と男子が入り交じって真剣勝負を繰り広げてきた。





 那覇大会では昨年、女子が優勝したが、全国大会には出場できなかった。両国国技館を会場とする全国大会の出場は、男子に限られているからだ。現在10歳の女子児童は「なんで上がれないのかなって思った」と素直な気持ちを打ち明けている。





 今年から県内二つの地区大会は一本化され、6月に「沖縄ブロック浦添全島大会」として開かれる。小学生相撲の全国大会を目指す、沖縄予選としての意義付けは一層増した。





 浦添全島大会を後援する市教委が、「女子に全国への道が閉ざされることに説明が付かない」とみなすのは当然だ。地区大会開催者として声を上げたことを評価したい。





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 気になるのは日本相撲協会の姿勢だ。





 京都府舞鶴市の巡業で救命のため土俵に上がった女性に、下りるよう行司が促した対応をきっかけに土俵の女人禁制問題が再燃。協会は「救命は最優先」としてこの対応は不適切だったと認めたが、同じころの春巡業からは「ちびっこ相撲」へ女子を参加させない措置をとっていたことが明らかになった。





 「けがが心配だから」という理由にどれだけの人が納得するだろうか。ちびっこ相撲は巡業先で開かれるイベントであり、これまでは女子も参加していた。





 兵庫県宝塚市の女性市長が、巡業先で男性と同じく土俵に立ってあいさつしたいと要望した際も、協会は「伝統」を理由に断った。





 疑問視されている土俵の女人禁制を、国技館だけでなく巡業先にも広げたととられても仕方ない。





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 女性を土俵に上げないおかしさは度々論争となった。





 90年代は東京のわんぱく相撲大会で優勝した女子が全国大会に出場できず問題に。力士に優勝杯を授与する官房長官が女性だった時も議論となった。2000年には女性知事が土俵に上がれず異議を唱えた。





 土俵が女人禁制になったのは明治時代といわれ、相撲の歴史に比べれば浅い。まして協会は現在、公益法人である。「伝統」の一言で女性を排除することがふさわしいとは思えない。





 議論の時間はとっくに過ぎた。土俵の女人禁制は改革に乗り出す時だ。


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