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沖縄出身ダンサー、フランスで演劇デビュー 「写真花嫁」と呼ばれた日本人女性たちの物語

  • 2018年4月17日
  • 05:35
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「りっかりっか*フェスタ」で創作ダンスを披露する外間結香=2016年7月、宜野座村文化センターがらまんホール
「りっかりっか*フェスタ」で創作ダンスを披露する外間結香=2016年7月、宜野座村文化センターがらまんホール

 沖縄県出身でフランス在住のダンサー外間結香が、7月に同国南部アビニョンで開催されるアビニョン演劇祭に出演する。沖縄でバレエを学んでいた外間は15歳で同国へバレエ留学。現在はフランスを拠点にコンテンポラリーダンスのプロとして活動している。今回は外間にとって演劇デビュー作。「フランスはジャンルの境界の壁が低い。1人の舞台人として表現を探求したい」と稽古を重ねている。





 同演劇祭は二つの機関が運営しており、招待制の「イン」公演が約40、自主参加制の「オフ」の舞台が約千あるという。外間は狭き門とされるイン公演に出演する。





 作品は「セルテンヌ・ナヴェ・ジャメ・ヴュ・ラ・メール」。原作はジュリー・オオツカの小説「屋根裏の仏さま」で、日本語訳も出版されている。





 20世紀初頭、手紙と写真だけを頼りにアメリカへ嫁ぎ、「写真花嫁」と呼ばれた日本人女性たちの物語。上演に向け、アジア人の役者の募集があり、外間はオーディションを勝ち抜いた。





 共演者は11人。世界的ソプラノ歌手のナタリー・デセイ、アカデミー賞を受賞した映画「インドシナ」に出演したリン・ダン・ファン、日仏で女優として活躍する竹中香子ら経験豊富な演じ手がそろった。





 物語の主人公は「わたしたち」と称される不特定多数の日本人女性。特定の登場人物は明示されず、数人の役者が数千人の登場人物を声で演じ分けていく演出となっている。外間は「共演者は素晴らしい役者ばかり。同じ年の香子ちゃんを、勝手にお手本にしている」と役作りに奮闘中だ。





 留学後、クラシックバレエを中心に学んできたが19歳と20歳の時、左右の股関節を相次いで痛めクラシックの道から、コンテンポラリーダンスに活路を見いだした。





 「フランスに来て15年たった。どうダンスを続けていくか考える時期に、つかみとった舞台」と外間。この舞台はダンサーとしての岐路で、同時にチャンスだと捉えている。





 人種差別などを味わった物語の花嫁たちほど、自身の人生は劇的ではないと言うが、異国の地での主人公たちの生きざまは自身と重なる。





 「私だから感情移入できる。今は沖縄のたくさんの文化人や芸能人の先輩たちを思い浮かべながら過ごしている。私にできる方法でしっかり成長したい」





 本番を控えた稽古の日々の中で、故郷を思いながら自身の将来を見据えている。





 ほかま・ゆいか 1988年那覇市生まれ。飯島バレエスクール出身。シンガー・ソングライターのCocco(コッコ)らと共にクラシックバレエを学び、安岡中学校卒業後、フランス・リヨンの国立コンセルバトワールへ留学。2016年に「りっかりっか*フェスタ」、17年に同スクール創立55周年記念公演出演。


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