
米軍嘉手納基地に暫定配備された最新鋭ステルス戦闘機F35A(読者提供)
沖縄県北谷町に住民から寄せられた米軍機騒音に対する2017年度の苦情が30日までに139件に上り、16年度52件から約2・67倍に跳ね上がっていることが分かった。記録が残る10年度以降、過去最多。町基地渉外係は、米軍嘉手納基地に相次いで飛来したF35Aステルス戦闘機やFA18戦闘攻撃機など、外来機訓練の影響とみている。
月別の最多は3月の44件で、全体の3分の1近くを占める。暫定配備中のF35Aに加えてFA18が23機、F35Bも4機が飛来し訓練していた。2番目に多かったのは、米ユタ州のヒル空軍基地から嘉手納に暫定配備されたF35Aが訓練を始めた11月で、20件だった。
町は20日、3月に入り騒音が急増しているとして、沖縄防衛局や第18航空団など関係機関に抗議し、騒音の大幅な軽減と外来機の早期撤退を求めている。