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社説[嘉手納基地爆音禍]飛行制限を厳格化せよ

  • 2018年3月24日
  • 09:23
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 米軍嘉手納基地を離着陸する米軍機の騒音が、これまでにないほど激化している。





 沖縄市内の小学校で卒業式が行われた22日には、1日として過去最多となる31件もの苦情が寄せられた。





 あいさつが遮られるなど騒音で式が中断した小学校もあった。隣の北谷町でも7件の苦情があり、子どもたちが将来の夢を発表している時に爆音が響いた。





 先月、県教育庁は沖縄防衛局を通し米軍へ、卒業式や入学式が厳粛な環境で実施できるよう協力を求めた。





 親子にとって大切な節目の日であり、飛行を自粛してほしいというささやかな願いである。その切実な声も爆音でかき消されてしまった。





 3年前、航空自衛隊小松基地周辺に住む住民が、戦闘機の騒音によって朝の連続テレビ小説が視聴できないと苦情を寄せたニュースを思い出す。その時、自衛隊は訓練時間を変更した。この違いは何なのか。





 沖縄市では19日以降、騒音に対する苦情が目立って増えている。普段は多くて10件ほどだが、「これまでに感じたことのない爆音に胸が締めつけられ苦しい」との苦情が示すように尋常ではない状況だ。





 FA18戦闘攻撃機など外来機が飛来し訓練回数が増えたことが要因である。加えて場周経路を外れた住宅密集地上空での飛行や旋回が騒音を悪化させている。





 日米安全保障協議委員会で確認した嘉手納の騒音軽減措置は実効性が伴わないばかりか、外来機が基地被害に拍車をかけている。





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 本来配備されている軍用機だけでも耐え難い騒音をまき散らしているのに、嘉手納基地には昨秋、ステルス戦闘機F35Aが12機暫定配備された。今年に入ってからFA18が15機、F35Bが4機も相次いで飛来している。





 嘉手納町のまとめによると、今月14日の騒音発生回数は、F35Aの訓練開始前3カ月の平均と比較し2~3倍に増えている。





 當山宏町長が「我慢の限界を超える激しい騒音」と怒り、外来機の早期撤退を求めるのは当然である。 





 第3次嘉手納爆音訴訟で那覇地裁沖縄支部は「違法な被害が漫然と放置されてきた」とし、抜本的対策を講じない日本政府を批判した。





 騒音被害は単にうるさいというだけでなく、高血圧や睡眠障害といった健康被害も招いており、これ以上放置することは許されない。





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 嘉手納基地では、旧海軍駐機場が使われ続けていたことや、伊江島補助飛行場への移転が決まったパラシュート降下訓練の強行が問題になったばかりである。





 両事案とも日米特別行動委員会(SACO)最終報告に明らかに違反しているにもかかわらず、米軍は合意を軽視し、日本政府はそれを是正できなかった。





 嘉手納基地の騒音防止協定も「できる限り」などの表現で抜け道が多い。住民の生活環境を守るためには、米軍の訓練に制限を課す新たな仕組みを導入する以外ない。


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