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「生きていた姿伝えたい」 7歳で事故死した子の家族、絵本を寄贈 母校に文庫開設

  • 2018年2月17日
  • 09:39
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奏花さんが好きだったあんびるやすこさんの作品。寄贈した本の右下に「そよかぜ文庫」のシールが貼られている
奏花さんが好きだったあんびるやすこさんの作品。寄贈した本の右下に「そよかぜ文庫」のシールが貼られている

 「この子に生きていてほしい」-。家族の思いが込められた文庫が、4月から宜野湾小学校で開設される。2016年12月に交通事故で亡くなった屋宜奏花(そよか)さん(当時7歳)が通った沖縄県宜野湾市の宜野湾小と同幼稚園に、両親が計約500冊の児童書や絵本を寄贈した。名前を引用した「そよかぜ文庫」として、小学校では図書室の一角に設置される。本好きで、優しかった奏花さんの気持ちが、本を手にした子どもたちの中で生き続けることを願っている。(中部報道部・勝浦大輔)





 奏花さんの父・司さん(39)と母・道代さん(42)が「事故を風化させず、奏花の命の証しをずっと伝えていける方法はないか」と考えた。一周忌だった昨年12月11日、自宅に校長と教頭が訪れた際に相談すると快諾され、活動が始まった。





 「そよかぜ文庫」の目印のシールが本に貼れたらと、奏花さんが毎週図書館で借りるほど好きだった児童書の作家、あんびるやすこさんに手紙でデザインを依頼すると、無償で引き受けてくれた。15日には、研究会で宜野湾小に集まった市内小中学校の司書らが、文庫のシール貼りや装丁作業を始めた。





 同小5年の長男・奏汰君(11)が在学中までにはと考えていた文庫設置は、わずか2カ月で、とんとん拍子に話が進んだ。司さんは「きっと奏花の優しさがみんなをつないでくれている」と感じながら、多くの支援に感謝する。





 順調な活動の一方で、最愛の娘を亡くしたつらい日々も続く。





 市野嵩の市道で、対向車線の車に正面衝突され、奏花さんは突然帰らぬ人となった。リーダー的存在で、学校だけでなく近所の人にも愛された。事故の日の朝も宿題をやり、昼食で食べるお弁当作りを手伝うしっかり者だった。「それがこんな形で…。あまりにも理不尽。この先にどれだけの希望、未来があったか」と司さんはやるせない胸中を吐露する。





 文庫の作業は、死と向き合わなければならない。本を手に取り涙が止まらないこともある。それでも「一生懸命に生きていた姿を伝えたい」と力を振り絞る。道代さんも「生きていることの奇跡、幸せを感じてほしい」と話した。


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