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幻の「杯」300年ぶりに確認 琉球王国から京都の公家に献上

  • 2018年2月11日
  • 06:00
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 沖縄県教育庁文化財課は9日、県公文書館で記者会見を開き、同課が京都で行った資料調査で、琉球王国の士族だった程順則(1663~1734年)が京都の公家に献上した杯「孔林(こうりん)楷杯(かいはい)」が京都市の歴史資料保存施設「陽明文庫」で見つかったと発表した。これまで家譜資料などから存在は知られていたが、実物の現存が300年ぶりに判明。関係者は「琉球の文人たちの足跡をたどることができる貴重な資料だ」と話している。





 「孔林楷杯」は1715年、程順則とかねて交流があった京都の公家、近衛(このえ)家煕(いえひろ)への献上品で、縦最長26センチ、横最長21・5センチの大きさ。「孔林」は中国山東省曲阜(きょくふ)にある孔子一族の墓地の名称で、杯は墓地にある楷の木の根元を切り作られた。同杯については程順則が1706年、進貢使節として北京に向かう途中に入手した記録がある。





 昨年12月、県教育庁文化財課が京都市にある歴史資料保存施設の陽明文庫で琉球王国交流史に関する資料を調査した際、見つかった。1715年6月に献上された「孔林楷杯」と共に、これに関わる漢詩、程順則、蔡温らが近衛家の別邸に寄せた書「物外楼記」などが保管されていることも確認した。





 県教育委員会の平敷昭人教育長は「当時の文化交流をうかがうことができる貴重な資料。今後、陽明文庫の協力も得ながら、可能であれば詳細な調査や、県内での展示を検討したい」とコメントした。





 京都の陽明文庫は個別の問い合わせには対応できない。問い合わせは県教育庁文化財課史料編集班、電話098(888)3939。





 





 


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