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返還された沖縄・北部訓練場跡に未使用弾か 廃タイヤやドラム缶も

  • 2018年1月22日
  • 11:22
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米軍北部訓練場返還地で見つかった未使用の訓練弾2発=19日、国頭村安田
米軍北部訓練場返還地で見つかった未使用の訓練弾2発=19日、国頭村安田

 2016年に返還された沖縄県国頭村安田の米軍北部訓練場跡地で、米軍の訓練弾とみられる廃棄物などが21日までに見つかった。訓練弾は未使用で、大型車両のタイヤやバッテリー、さびついたドラム缶などもあった。チョウ類研究者の宮城秋乃さんがヘリコプター着陸帯の跡地で見つけて名護署に通報した。





 沖縄防衛局は昨年12月、返還地約4千ヘクタールの廃棄物などの支障(汚染)除去を終えたとして地権者に土地を引き渡した。これまで跡地の支障除去には数年を要しており、返還後1年で終えるのは異例の早さ。





 訓練弾には「SIMULATER GUNFLASH M110 5」と記載があった。長さ20センチ、直径5センチで、1発は亀裂が入っていた。名護署は危険性が不明とし、土のうをかぶせた状態で保管している。





 宮城さんによると、一帯は金属板や割れた空き瓶などもあり、化学薬品のような臭いもしたという。





 防衛局は本紙取材に「引き渡した後の土地管理は土地所有者で行うことになり、不法投棄された廃棄物があれば、まず土地所有者で対応してもらう」と回答。「返還前の廃棄だと確認された場合は防衛局で適切に対応したい」とした。





 現場は世界自然遺産の推薦地に近く、2~3メートルの距離には普久川ダムに続く沢がある。





 宮城さんは「廃棄物から出た汚染物質がダムに流れ出ている可能性もある」と指摘した。





 防衛局は、約4千ヘクタールのうち、過去のヘリ墜落地点1カ所やヘリ着陸帯跡地7カ所など限られた範囲で目視による現地踏査を行い、除去が完了したとしている。









 





限定的な支障除去 課題





 基地汚染に詳しい調査団体「IPP」の河村雅美代表の話 世界自然遺産登録を想定してか、返還後1年で約4千ヘクタール以上もの面積の支障除去を終え、国立公園化を目指すこと自体が無謀だった。当初から沖縄防衛局は限定的な支障除去を計画し、ずさんな措置が懸念されていたが、早くも顕在化した。この間、県や国頭、東の両村とどんな協議をしたかの過程も検証して対策を考える必要がある。





 これまで問題になってきたにもかかわらず、いまだ地権者へ引き渡した後に廃棄物などが発見された場合の法的措置は明確でない。早急に整備すべきだ。


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