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「自分の子が同じ立場でも、動かないんですか?」 保育園上空を米軍ヘリが飛行する日常

  • 2017年12月13日
  • 10:52
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米軍機部品が見つかった後も緑ヶ丘保育園の上空を飛行する米軍CH53ヘリ=7日午後0時33分、宜野湾市野嵩
米軍機部品が見つかった後も緑ヶ丘保育園の上空を飛行する米軍CH53ヘリ=7日午後0時33分、宜野湾市野嵩

 米軍機の部品落下とみられる事故を受け、子どもたちを保育園に預ける親たちは12日、嘆願書を県と県議会に提出した。平穏な日常に突如、空から降りかかった危険。怒りに震えた親たちは「子どもの命と未来を守ってほしい」と涙ながらに訴えた。父母会会長を務める宮城智子さん(48)は、米国人に向けてこう問い掛けた。「もしあなたの子どもが同じ立場なら、動かないんですか」





当たり前の日常がほしいだけ





 「空からは、単純に雨が降ってくる、当たり前の日常がほしいだけなんです」。保護者の1人は富川盛武副知事に訴えた。安全保障や米軍との関係など、難しい政治の話は分からない。だが子どもたちが危険にさらされ、日常が壊された。「問題の根幹は、人の命であることを理解してほしい」と声を振り絞った。





 宜野湾市新城に住む知念涼子さんは11日夜、布団の中でヘリの音を聞いた1歳の娘が「ドーンだね」と口にしたと明かした。「1歳の子が言うんですよ。やっぱりすごい音がしたんでしょう」と娘を思いやり、事故後も飛行を続ける米軍に強い不快感を示した。





 嘆願書提出後、県議会棟で記者団の取材に応じた保護者の口からは、同じ子を持つ国内外の親に理解を求める声が相次いだ。「無事な子どもの顔を見たら泣きそうになった。緑ケ丘保育園じゃなくても、子を持つ親ならみんなそう。子どもたちを守ってください」。与那城千恵美さん(44)は話しながら、涙をこらえきれなかった。





 神谷武宏園長(55)は、沖縄の過重な基地負担を訴えた上で「日本本土の方も自分の問題として考え、声を上げてほしい」と強調し、こう問い掛けた。「沖縄だったら許されるんですか」





異常な日常、嘆願書に切々と





 「なんで おそらからおちてくるの?」と書かれた園児の手書き文字と、保護者の署名入りで書かれたA4用紙約50枚の嘆願書。緑ヶ丘保育園に米軍ヘリの部品が落下したとみられる事故を受け、保護者が「私たちの上を飛ばないで下さい」と飛行禁止や再発防止を求めた書面には、わが子を危険にさらした米軍への怒り、命の危険と隣り合わせの恐怖、米軍機が頭上を飛び交う異常な日常への不安がつづられていた。





 4歳の息子を預ける女性は「息子は帰宅後も何度も『怖かった』と訴え続けていた。小さな心はどれだけ驚き、怖い思いをしたのだろうと怒りを覚えた」と記述。「息子の命は私にとってかけがえのない命。どんな命も、誰かの大切な命。その命は決して軽視されてはいけない」と普天間飛行場の閉鎖・撤去を求めた。





 別の母親は「基地の早期返還とか、辺野古移設とか、そういう議論がしたいわけではない。あと50センチずれていたらと、わが子のことを想像してみてほしい。1人でも多くの人に」とつづり、同事故を受けてSNSなどで保育園を誹謗(ひぼう)中傷する人たちへの怒りを込めた。





 「人命が奪われる前に飛行停止を」と訴えた両親の署名入り嘆願書には「このような状態に耐えた生活の中で、子育てをしなければいけないのでしょうか。それとも私たちが宜野湾市から、沖縄から出て行かなくてはいけないのでしょうか?」との問い掛けが記されていた。





園上空の飛行禁止 署名呼び掛け





 緑ヶ丘保育園父母会は子どもたちの命を守るため、園上空の米軍ヘリ飛行禁止などを求める署名に全国の賛同を呼び掛けている。署名用紙は同園ホームページでダウンロードできる。記入の上、同園に郵送が必要。問い合わせはメール、midorigaoka1207@gmail.com


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