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極刑を望む遺族、泣き崩れる 被告は頬づえ 裁判長「軽い刑を科す理由ない」

  • 2017年12月2日
  • 05:31
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判決理由を聞くシンザト・ケネス・フランクリン被告=1日、那覇地裁(イラスト・サイトウカナエ)
判決理由を聞くシンザト・ケネス・フランクリン被告=1日、那覇地裁(イラスト・サイトウカナエ)

 うるま市の女性暴行殺害事件から1年半余り。1日の裁判員裁判判決公判でシンザト・ケネス・フランクリン被告(33)に無期懲役が言い渡された。「軽い刑を科す理由はない」。柴田寿宏裁判長の判決理由を頬づえをつき、淡々とした様子で聞き入った被告。退廷する最後まで被害者や遺族に謝罪の姿勢を示さず、無言のまま法廷から去った。極刑を望んでいた遺族。被害女性の父親は姿が見えなくなるまでずっと被告をにらむように見続け、母親は声を出して泣き崩れた。





 白いTシャツ姿で法廷に現れたケネス被告(33)は、口元やほおに何度も手を当て、落ち着かない様子で開廷を待った。開廷直後、裁判長に促されて立ち上がっても視線は落としたまま。「無期懲役に処する」。判決を速報するため報道陣が一斉に傍聴席を離れると、ケネス被告は驚いた表情を浮かべて傍聴席を見たが、明確に感情を見せたのはこの瞬間だけだった。





 「暴行現場で首を刺した」「殺意はあった」。弁護側の主張が次々に否定されても表情は変わらず。それでも自身が弁護人に語った供述が「後付けの疑いが濃厚で、信用できない」と告げられると、一瞬、深く目を閉じ、うつむいた。





 那覇地裁は争点となった殺人罪の成立を認めた。ウオーキングをしていた何の落ち度も無い女性を突然襲い、打撃棒で殴って首を絞め、ナイフで刺した残忍な犯行。柴田裁判長は「危険な暴行を被害者が死亡するまで続けた」と指摘した。「人の命を大切に思う気持ちが少しでもあれば」と、取り返しの付かない結果に語気を強め「成人式を終えたばかりで命を奪われた」と無念さを代弁した。





 入廷してから判決言い渡しまでの5分間、左ひじを立てて、裁判官席をぼうぜんと見つめていたケネス被告。退廷する時も遺族側の席に視線を向ける事はなかった。閉廷後、喪服姿の父親は裁判官席に向かって深く一礼し、母親は涙があふれ出た。被告の様子をじっと目で追い続けた遺族の姿には、悔しさがにじみ出ていた。


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