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「私は悪い人間ではない」 元米兵、最後まで償い語らず うるま市女性殺害

  • 2017年11月25日
  • 08:50
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うるま市の女性殺害事件で、裁判員裁判の論告求刑公判が開かれた那覇地裁204号法廷=24日午前、那覇市樋川(代表撮影)
うるま市の女性殺害事件で、裁判員裁判の論告求刑公判が開かれた那覇地裁204号法廷=24日午前、那覇市樋川(代表撮影)

 「無期懲役に処することを求めます」。検察の求刑に眉間にしわを寄せていたシンザト・ケネス・フランクリン被告(33)の表情はさらにこわばった。殺意を巡り、検察と弁護側で主張が対立した。遺族が「死刑」を求める一方、弁護側は「有期刑」を主張し、反基地感情の影響も懸念。裁判員に「基地への不満を忘れてほしい」と呼び掛けた。審理終了直前、ケネス被告は「私は悪い人間ではない。この状況を私は意図してない」と発言。反省や謝罪の言葉は最後まで話すことはなかった。





 遺族代理人弁護士の求刑意見で、家族の心情が吐露された。被害女性は歌と踊りが好きで、幼少時はセーラームーン、最近はAKB48のダンスを踊り、周囲を和ませていた。居酒屋で酒をついでほしかった父。旅行で、語らいたかった母。





 「ささやかな夢もかなうことは二度とありません」。遺族の無念が読み上げられると、傍聴席からすすり泣きが漏れた。





 「生命を奪われる中、何を思い、どのような痛みを感じていたか。筆舌に尽くしがたい」。検察側が論告で女性の心情を代弁すると、父親はハンカチで何度も涙を拭った。一方、弁護側は私選と国選の弁護士がそれぞれ最終弁論に立ち、被告の供述の信用性や女性の死因に疑問点を挙げ「殺意は認定されない」と有期刑を主張。





 米軍関係者の事件として県民に大きな衝撃を与えたことを踏まえ、「米軍も基地も関係ない。証拠だけを見て公正・公平な判決を下してほしい」と訴えた。





 「述べておきたいことがあれば述べてください」。黙秘を続けるケネス被告に裁判長が告げると、通訳も聞き取れないほどの小さな声で「私は悪い人間ではない」と一言。両親は表情を変えず、一審最後の言葉を聞き入っていた。


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