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世界魅了するロープ美技 沖縄県人、シルク・ドゥ・ソレイユで活躍

  • 2017年11月13日
  • 10:50
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シルクの舞台で演技を披露する(左から)橋本昌和さん、屋比久嗣孝さん、屋比久友子さん
シルクの舞台で演技を披露する(左から)橋本昌和さん、屋比久嗣孝さん、屋比久友子さん

 【小橋川慧通信員】芸術性の高さや観客動員数で世界的名声を誇るエンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユ(シルク)が現在トロント市で公演中だ。沖縄出身の屋比久嗣孝さん(石垣市)と橋本昌和さん(宜野湾市)が3人の日本人ダブルダッチ・アーティストと共に、最大規模の照明・音響を備えた舞台で妙技を披露している。





 屋比久さんは八重山高、橋本さんは普天間高を卒業して日本体育大学に入学、そこで2本のロープを使って跳ぶ縄跳び「ダブルダッチ」に興味を持った。





 1999年、5人でプロチーム「カプリオール」を結成し、国内外の競技大会で優勝。スピードや技の難度といった競技の視点からだけでなく、例えばストリートパフォーマンスやサーカスで期待される演技の研究も行った。2011年にシルクのオーディションに合格した。合格といってもアーティスト・バンクに登録されるだけ。カプリオールはシルクに積極的に売り込みを続け、12年にダブルダッチ第1号としてシルクのツアーに参加した。





 シルクは本年度、メキシコ組と世界ツアー組に分かれて公演しており、世界ツアー組の屋比久さんと橋本さんは、3人の新しい国際的演技者とチームをつくり、ケベック州での興行を終え9月以降、トロント公演に励む。新メンバーの一人、屋比久(旧姓吉田)友子さんは嗣孝さんの妻で新体操の元五輪強化選手だ。





 シルクでの生活について橋本さんは「いろいろなジャンルのスペシャリストとの共演で、新しい視点で自分たちの演技を見直す機会になり刺激を受ける」という。ダブルダッチは他の演目とともに大きなテーマに組み込まれ、ある時は「虫らしさ」、ある時は「貴族らしさ」が演技に要求され、競技のときより表現が重視される。こうしたストーリーの創作過程は興奮するという。





 シルクは15年先まで公演のテーマを企画。「それらの全企画に参加する」と橋本さん、屋比久さんは「将来、家族ぐるみでシルクの団員になるのが夢だ」と続けた。





 トロント公演と次の米国東部での興行の間に、シルクの計らいで全団員が故郷で骨休みができる仕組みになっている。





 経済的に苦しい時期もあり「いつまで縄跳びを続けるのか。沖縄に帰って定職に就け」と言われたこともある屋比久さんは、目標についての研究と目標達成への意欲を持ち続けた。世界を舞台に活動する今、「重要なのは続けること」と語る。橋本さんも、海外で活動してみたいと思う人たちへ「まず出ること。さもなければ何も始まらない」とエールを送った。


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