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自慢の牧草地が無残に 所有者「これが地位協定の壁か」 ヘリ炎上後初めて立ち入り

  • 2017年10月21日
  • 09:16
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事故後初めて牧草地に足を踏み入れ、「めちゃくちゃだ」と落胆する西銘晃さん=日午後8時分、東村高江(渡辺奈々撮影)
事故後初めて牧草地に足を踏み入れ、「めちゃくちゃだ」と落胆する西銘晃さん=日午後8時分、東村高江(渡辺奈々撮影)

 天に向かって伸びていた牧草はぺしゃんこにつぶされ、豊かな土壌には米軍車両のわだちが刻まれていた。20日、沖縄県東村高江のヘリ炎上事故から9日後に初めて現場に入った西銘晃さん(64)。大切な牧草地の変わり果てた様子に「ぐちゃぐちゃだ」と肩を落とした。「私も県警も蚊帳の外。これが地位協定の壁というものか」





 この日午後、米軍の重機が事故現場直近の土を掘り起こし始めた。7トンのトラックの荷台に乗せるたび、赤黒い土ぼこりが周辺に舞った。





 トラックで搬出する様子を見た西銘さんは不思議に思ったという。「なんでこんなに大量に持ち出すのか」





 途中で米軍側から「細かい部品を台風前に回収しきれないので、土壌ごと持って行って分別する」という説明があった。油などで汚染されている範囲であり、了承はした。「ただの土じゃない。30年間、繰り返し豚のふん尿をまいて鍛えてきた」という自慢の土だ。





 雑草も含めて1・5メートルほどにも伸びていた草は、走り回る米軍の重機やトラックに踏み倒されてしまった。夜になり、投光器に照らされる無残な姿に、「まるで畳のような状態。せっかく収穫前だったのに」と悔しさをにじませた。





 県警による現場検証にも立ち会った。だが、事故現場直近は米軍が残骸や土壌を全て持ち去った後にしか認められなかった。「地位協定の壁というのはこれほど厚いものなのか。今までひとごとのように思ってきたが、初めて目の当たりにした」と話した。





 沖縄防衛局や県による土壌採取の調査も、米軍の重機が根こそぎ撤去する作業のために中断させられた。様子を聞いた高江区の仲嶺久美子区長は「困ったこと。国や県も、米軍と同じように調査できるようにしてほしい」と求めた。


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