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社説[オスプレイ 米で提訴]欠陥機の疑惑深まった

  • 2017年10月6日
  • 07:54
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 米海兵隊輸送機オスプレイの構造上の欠陥を問う、新たな異議申し立てだ。





 2000年のオスプレイ墜落を巡り、亡くなった兵士の遺族らと共和党のウォルター・ジョーンズ下院議員が、米国防総省と海兵隊を相手取り、事故機の保守点検の情報開示を求める訴えをワシントンの連邦地裁に起こした。





 保守点検記録が改ざんされていた疑いが浮上しているからだ。もし改ざんされていれば、墜落は機体が原因となり、予見できた可能性がある。事故原因の根幹にかかわる疑念であり、関連する情報の開示を求めるのは当然だ。





 墜落は00年4月8日夜、米アリゾナ州での夜間訓練の最中に発生した。乗員19人全員が死亡し、当時「海兵隊の歴史で最悪の部類に入る事故」と言われた。





 垂直に落下し地面に激突したとの目撃証言から、機体に何らかの異常発生がうかがえたが、海兵隊は約1カ月後、調査結果を待たずに安全宣言を発表。6月には飛行を再開した。こうした既成事実を補うかのごとく7月末に公表されたのが、「事故はパイロットによる操縦ミス」との調査結果だった。





 一連の顛末(てんまつ)に疑問を抱いた遺族らは、下院議員に働き掛け再調査を依頼。昨年12月に国防総省から「事故原因は操縦士のミスではない」と機体に原因があった可能性を示唆する修正回答を引き出した。





 下院議員は提訴理由について、「事故原因が明らかにされなければ、根本的な問題解決につながらない」とする。多発するオスプレイ事故の原因究明に、米政権与党の議員が乗り出した意義は大きい。





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 オスプレイの墜落はこの1年間にも相次いでいる。昨年12月には名護市安部で墜落・大破。今年7月には米ノースカロライナ州で墜落し3人死傷。3人が死亡した同8月のオーストラリア沖の墜落も「操縦ミスが原因」と早期に結論付けられた。





 どの墜落も、原因究明より先に、安全性のアピールを優先する海兵隊の姿勢が際立つ。





 機体トラブルによる緊急着陸も直近1カ月に大分、新石垣空港と続発しており、ほかの航空機との違いは一目瞭然だ。





 15年に発生したハワイでの墜落を巡っては、死亡した兵士の父親が昨年、オスプレイの製造元であるボーイング社などを相手取った裁判を起こした。海兵隊は墜落を「操縦ミス」としたが、父親側は「構造に欠陥があるのは明らか」と主張している。





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 米海軍安全センターによると、海兵隊航空機部門で過去1年の「クラスA」(被害総額約2億3500万以上か死者が出た場合)の事故率が過去最悪となっている。発生した12件のうちオスプレイは4件で、戦闘攻撃機FA18と並び最多だ。





 普天間飛行場所属のオスプレイは、岩国、横田、厚木基地を行き来、陸上自衛隊も配備を検討している。今やオスプレイは、全国民にとっての安全問題だ。日本政府こそ、真の事故原因究明を海兵隊に請求すべきである。


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