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ハブの毒に偶然の「進化」 OISTがゲノムを解読、治療応用に期待

  • 2017年10月5日
  • 05:00
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タイワンハブ(県衛生環境研究所提供)
タイワンハブ(県衛生環境研究所提供)

 【恩納】沖縄科学技術大学院大学(OIST)と県衛生環境研究所のチームがハブ毒のゲノム(全遺伝情報)を初めて解読し、4日発表した。えさを捕まえるのに有利な強い毒だけでなく、弱い毒も次世代に受け継ぎながら進化しており、それが偶然の働き「遺伝的浮動」に基づくことを明らかにした。





 ハブの毒には獲物の血圧を異常にしたり、血液を固まらせたりする複数の成分が含まれる。一つが効かなくても他の成分で確実に仕留める仕組みだ。





 ダーウィン以来の「自然淘汰(とうた)」の考え方だけでは、ハブの生存に不利な弱い毒の成分が遺伝することの説明がつかない。毒が全体として強力なため、弱い成分も遺伝的浮動によって偶然残っているという仮説があり、今回の研究でそれが実証された。





 ゲノムを解析したのはタイワンハブとサキシマハブ。論文の責任著者であるOISTのアレクサンダー・ミケェエヴ准教授らは「毒を総合的に分析する手法を確立できた。これから多くのことが発見できるだろう」とコメントした。ハブ被害の治療に応用することも期待できるという。





 論文はオンライン専門誌「ゲノム生物学と進化」に掲載された。


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