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社説[オスプレイ緊急着陸]拡大する安全への懸念

  • 2017年8月31日
  • 07:15
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 またもや緊急着陸である。安全性への懸念は、もはや沖縄だけの問題ではない。





 米軍普天間飛行場所属の新型輸送機オスプレイが29日、大分県国東市の大分空港に緊急着陸した。エンジントラブルとみられ、一時煙と炎のようなものが上がった。





 緊急着陸したオスプレイは、山口県の米軍岩国基地から普天間に戻る途中だった。この機体は前日にも岩国基地で白煙を上げていたことが市民の監視活動で確認されている。さらに今年6月、伊江島補助飛行場に緊急着陸した機体と同じだという。





 米軍の航空機整備、安全管理は一体全体どうなっているのか。「この次は…」との不安が募る。





 普天間所属のオスプレイは今月5日にも、オーストラリア沖で墜落する大事故を起こしたばかりである。





 昨年12月、夜間の空中給油訓練に失敗し、名護市安部の海岸に墜落した事故は、県民に大きな衝撃を与えた。





 名護でオスプレイが大破した時、米軍は6日後に飛行を再開。オーストラリアの事故では、翌々日に飛行を強行した。





 いずれも詳細な原因究明がなされないまま、「機体の欠陥ではない」とする米軍の説明を、防衛省が「合理性が認められる」「理解できる」と追認したのである。





 機体に欠陥がないのに事故が相次ぐのはなぜなのか。安全性の根拠が示されていないのに、「安全宣言」とは言葉を失う。





 トラブルが続くのは、構造的に見過ごせない欠陥があるからではないか。





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 航空機事故への不安につながる緊急着陸も頻発している。





 6月6日、伊江島補助飛行場。4日後の10日、鹿児島県奄美大島の奄美空港。そして今回の大分空港。3カ月足らずのうちに3回も発生している。





 普天間のオスプレイは、岩国基地や東京の横田基地、神奈川の厚木基地など米軍基地にも飛来し、北海道では日米共同訓練に参加するなど活動範囲を広げている。





 これら地域でも安全性を危惧する声が出始めており、不安は全国に拡大。相次ぐトラブルに県民は事故への懸念を強めている。





 最優先すべきは、国民の安全確保と不安の解消である。しかし米軍は兵士の練度を高める論理を優先させ、政府は米軍の顔色ばかりうかがっている。





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 県議会は28日、オーストラリア沖で墜落したオスプレイ事故への抗議決議と意見書を可決した。「政府は米側に強い決意のもと、毅然(きぜん)とした対応をとるべきだ」とし、配備撤回などを求めている。





 政府は普天間飛行場を名護市辺野古に移すことで沖縄の負担軽減を図るというが、新基地にオスプレイが配備され、そこを拠点に活動し続けることが沖縄にとって大きな負担なのである。





 沖縄の演習場は住民地域に近く、あまりに狭いため海兵隊ヘリの訓練には適さない。





 オスプレイ配備と運用を見直すべきだ。


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