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立ち入り禁止から1カ月 沖縄のパワースポット「備瀬のワルミ」の今

  • 2017年8月19日
  • 07:01
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立ち入り禁止の柵が張られている備瀬のワルミ入り口=14日、本部町備瀬
立ち入り禁止の柵が張られている備瀬のワルミ入り口=14日、本部町備瀬

 パワースポットとして観光客の人気を集めていた本部町の「備瀬のワルミ」が、ごみ投棄や駐車マナーの悪さを理由に立ち入り禁止となって1カ月が経過した。今も現地を訪れる観光客は後を絶たない。本部町役場や備瀬区には「いつ解除されるのか」との問い合わせが相次ぐ。観光地として生かすか、そのまま立ち入り禁止とするか―。備瀬区は近く区民総会を開き、区の方針を決める考えだ。(北部報道部・城間陽介)





 14日午後、現地を訪ねると、立ち入り禁止にもかかわらず入り口付近にはレンタカーが数台止まり、ワルミ目当ての観光客の姿があった。静岡県から来た20代のカップルは「ネットで立ち入り禁止と知っていたけど、とりあえず来てみた」。沖縄市から訪れた女性は「久しぶりに来てみたけど残念。でもマナーが悪いなら仕方ない」と現状に理解を示した。会員制交流サイト(SNS)でも「(観光客の)自業自得」「規制は当然」などの投稿がみられる。





 立ち入り禁止の柵の前には、以前はなかったコンクリートブロックや廃棄物が放置されていた。地元住民や役場に聞いたが誰がやったのか、その理由も不明だ。









 





区民に温度差





 近くで民宿を営む熊本やすみさん(57)は、立ち入り禁止で「集落が落ち着きを取り戻した」と息をつく。以前は観光客の乱雑な駐車で、自宅からの出庫や周辺住民の通行が妨げられたケースもあったという。





 ここ数年間、毎週末に観光客が捨てたごみを拾い続けてきた熊本さんは「駐車場の整備と、マナーの問題が解決されない限り解除は難しい」と話す。民宿を始めてから47年目。地元の観光業を守ってきた自負はあるが、今回は忍耐の限度を超えた。





 一方、同じ区内でも温度差はある。区内でレンタサイクル店を営む女性は「事情も分かるけど早く解除してほしい」と話す。立ち入り禁止を知った観光客がレンタルをキャンセルするケースも出てきた。女性は「きょうで7組の客を逃した」と残念がった。





 





権威づけ再考





 備瀬区によると、ワルミは区内に複数ある御願所の一つ。神聖な場所とされていたものの、住民間で広く認知されている訳ではなかった。4年ほど前にテレビ番組で取り上げられ、SNSで写真が拡散されると、突如パワースポットとして注目されるようになった。





 琉球大観光科学科の越智正樹教授(観光社会学)は「地元での認識と無関係な観光地としての注目の高まりは、残念ながらトラブルを招きがち」とし、「まず地域でこの場所の権威づけを考え直すことが必要。その上で入域制限などのルール作りも可能となる。地域を捉え直すきっかけにもなれば」と話す。入場料や駐車料を取るのも一案として「その場合でも住民個人ではなく、地域の共同性を基本とした管理・運営が大事」と指摘する。





 本部町商工観光課は「駐車場整備の要望もあるが、すぐには難しい。ワルミを今後どうするか、地元の意思決定を待って対応していきたい」としている。


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