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県民の苦悩が沖縄文学に 浅田次郎さんらが東京で語る

  • 2017年7月23日
  • 09:58
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戦争と沖縄文学をテーマに意見交換する浅田次郎さん(左から2人目)や大城貞俊さん(同3人目)ら=22日、東京・神保町の東京堂ホール
戦争と沖縄文学をテーマに意見交換する浅田次郎さん(左から2人目)や大城貞俊さん(同3人目)ら=22日、東京・神保町の東京堂ホール

 【東京】日本ペンクラブ(吉岡忍会長)主催のシンポジウム「戦争と文学・沖縄」が22日、都内で開かれた。基調講演した作家の浅田次郎さん(ペンクラブ前会長)は「人間の苦悩を描くのが文学だが、世の中が豊かになればなるほど衰弱する」と指摘。琉球処分以降の差別や戦争体験、今なお続く米軍基地問題を抱える沖縄は例外と指摘し、「解決されない県民的な苦悩を背負った小説が輩出されている」と語った。





 詩人で作家の大城貞俊さんは、沖縄の社会を「沖縄戦の死者と共生している」と評し「どこまで届いているのか、沖縄文学は言葉の力を考えざるを得ない」と強調。過去の悲惨な体験を思い続け、継承を模索するからこそ「文学者は倫理的にならざるを得ない」と話した。





 沖縄文学の特徴として(1)沖縄戦の継承(2)基地問題の被害(3)時代状況に倫理的(4)沖縄のアイデンティティーの模索(5)表現言語としてのしまくとぅば-の5点を挙げた。平和を希求する思いが県民に強く、「名護市辺野古や東村高江の厳しい現状を沖縄の表現者は目をそらしていない」と述べた。





 かつて自衛隊員だった経験を持つ浅田さんは「主権国家に他国の軍隊が存在しているのは、どんな事情があるにせよ不思議な話」と論評。「倫理とは良心に問うて『こうだ』と思うこと。不透明な社会で、沖縄を通して倫理的にモノを考える必要がある」と訴えた。





 文芸評論家の川村湊さんは、住民を巻き込んだ地上戦を経験した沖縄と、そうではない本土では「戦争の捉え方が異なり、文学も違ってくる」と話した。





 ペンクラブは来年5月20日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで「平和の日 沖縄の集い」と題したシンポジウムを予定している。


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