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甲子園へあと2勝! 沖縄4強は実力拮抗 糸満VS興南、八重山農林VS美来工科…準決勝展望

  • 2017年7月14日
  • 12:48
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高校野球沖縄大会準決勝に進出した4強校の選手たち
高校野球沖縄大会準決勝に進出した4強校の選手たち

 夢の聖地まであと2勝-。高校野球の第99回全国選手権沖縄大会は15日に沖縄セルラースタジアム那覇で準決勝2試合を行う。4強入りした糸満、興南、八重山農林、美来工科が夏の甲子園出場を懸けて熱戦を繰り広げる。決勝は同球場で16日午後1時開始予定。





 第1試合は第4シードの興南と2年ぶりの決勝進出を狙う糸満。第2試合は初の4強進出を決めた八重農と第3シードの美来工がぶつかる。





 3回戦までにシード校すべてが敗れた昨年と違い、今大会は2校が残り、シード校の意地を見せている。しかし、接戦を勝ち上がってきた4校の力はどれも本物だ。実力は拮抗(きっこう)しており、準決勝も激戦が予想される。各校のこれまでの戦いぶりや戦力、キーマンを紹介する。





 





糸満VS興南 第1試合の見どころ





 糸満は伝統の機動力で第1シード沖縄尚学を倒して4強入りと、勢いがある。対する興南は相手に惑わされず、自分たちの野球を貫けば勝ちが見えてくる。





 糸満のチーム防御率は0・50と安定しているが、全4試合で計5失策の守備が気がかり。終盤に加点してきた粘りで、興南投手陣を攻略できるか。興南は残塁23と4チームの中で最も低く、得点圏に走者を置いてからの打線のつながりは頭一つ抜けている。堅実な野球で勝機をつかみたい。





 





<糸満>機動力と粘り成長 全試合で終盤に加点





 足を絡めた機動力と終盤の勝負強さが光る糸満は2年ぶり12度目のベスト4入り。チーム防御率は0・50と4強の中で最も手堅い。守りからリズムをつかみ、少ない好機を生かすスタイルで虎視眈々(たんたん)と頂点を狙う。





 投手陣の柱は3年生右腕の山城智紀。3試合に登板し1、2回戦は完投。これまで23回を投げ自責点2、防御率0・78。さらに3回戦で完投した神谷祐真、準々決勝で先発した下地俊輔も無失点に抑えており、3投手とも安定している。





 糸満の強さを印象づけたのは第1シードの沖縄尚学を破った準々決勝。1-2で迎えた終盤八回にスクイズと相手の隙を突いて重盗を仕掛け、瞬く間に逆転。機動力の高さを示した。 また全試合で終盤に加点しており、最後まであきらめない勝負強さも光る。





 「落ち着いて守れるようになり、一戦一戦勝つごとに成長している」と真玉橋治監督。「興南は横綱。チャレンジャー精神でぶつかるのみ」と、気負わず「糸満らしさ」に徹する。





 





<糸満のキーマン>捕手の金城 好リード





 チームの要は、捕手の金城憲貴。真玉橋治監督は「相手打者に合わせてしっかり配球を組み立てられる」と4試合で自責点2に抑えてきた好リードを高く評価する。





 一方の打撃は16打数4安打と物足りない印象だが、指揮官は「当たりは悪くない。準決勝以降は打ってくれると期待している」と信頼は揺るがない。





 投手陣に低めを軸にした投球を要求しているという金城は「ピッチャーの調子も上向き」と手応えを語る。自身が4番を打つ打線の方も「悲観はしていない」ときっぱり。興南戦を前に「粘り強く試合を進める」と気合十分だ。





 





<興南>層厚い投手陣が魅力





 「泥臭い野球」がいまの興南の持ち味だ。派手なプレーはないが、走者が出ると着実に送り、本塁に帰す。基本を徹底してたたき込まれてきた。チーム打率は3割8厘だが、全試合を通して失策はわずか一つ。我喜屋優監督は「地道に基礎から固め、堅い野球ができている」とうなずく。





 4強入りの要となったのは、層の厚い投手陣だ。ここまでエース左腕の川満大翔と秋まで背番号1をまとった上原麗男が先発。さらに中学時代にU15侍ジャパン入りした1年生左腕の宮城大弥も全4試合で12回2/3を投げ、9安打20奪三振と好調だ。失点4は八重山農林と並んで4強最少と安定し、盤石の布陣を誇る。





 互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら腕を振り続けてきた。川満は試合を重ねるごとに球速が増したといい「自分以外にもいい投手がそろっている。初回からしっかり飛ばしていける」と信頼を力にする。福元信馬主将は「できることをしっかりやれば、結果はついてくる。泥臭い野球で勝つ」と2年ぶりの頂点を狙う。





 





<興南のキーマン>投打で躍動 上原が柱





 チームを支えるのは3番の上原麗男。打率5割を誇り、初登板した準々決勝の宮古戦は6回1/3を投げて4安打無失点。「どんな時も無意識に試合をイメージしている。決勝の最終回で投げて最後は三振で終わったりとか-」。夏制覇に向け、胸を高鳴らせている。





 全4試合で12打数6安打を放ったが、自己採点は75点。「つなぐべき場面で打たないと。最低でも進塁させること」と誓う。





 投げては春の準々決勝以来の登板となった宮古戦で「試合での感覚も取り戻せた」と力強い。「目標は甲子園での勝利。泥臭く、勝ちにこだわる」と闘志をみなぎらせた。









 





八重山農VS美来工 第2試合の見どころ





 新チーム移行後、初の顔合わせとなった。両チームともに相手投手をどう打ち崩すかが勝敗の鍵を握る。





 八重山農林は左の登野城吉紘、右の屋良部将司を主戦に4投手で継投し、全4試合で4失点に抑えた。対する美来工科のエース山内慧も、26回を投げて自責点2と安定している。





 チーム打率は八重山農林が3割2分8厘、美来工科が3割5分と拮抗(きっこう)。先制点を奪い、投手陣を勢いづけたい。





 





<八重山農林>継投巧み、変幻自在





 チーム打率3割超と打撃好調の八重山農林。1、2年生が中心のチームの勝因は、投打のかみ合いにある。最も特徴的なのは継投で勝ち上がってきたこと。投手陣の小刻みな継投策が実り、初の4強入りと快進撃を続けている。





 これまでの試合では、3年の登野城吉紘ら計4人の投手を相手打線に応じて変えたり、捉えられる前にスイッチするなど翻弄(ほんろう)。砂川玄隆監督は「あと2枚、投手のカードはある」と自信を見せる。





 打線は、思い切り良いスイングが持ち味。2年の宮城羅は14打数7安打で打率5割、本塁打も1本と当たっている。3年の西玉得隼、2年の仲間明日貴はともに打率4割5分超と調子が良い。準々決勝では浦添商業から15安打を放ち、波に乗せると脅威となる。





 さらに守備専門のコーチの指導もあり、堅実に守る意識もついてきた。指揮官は「選手たちが伸び伸びとプレーして、ピンチにも動じない雰囲気が出てきている」と確かな手応えをつかんでいる。





 





<八重山農林のキーマン>左腕登野城 自責点1





 「夏は負けたら終わり。楽しく笑顔でプレーしないとみんなも上がってこない」と話すのは3年生左腕の登野城吉紘。1、2年生が多いチームのムードメーカーでもある。





 細かな継投で相手打線を抑えてきた八重山農林の中で唯一、全4試合に登板。計24回を投げて自責点は1だ。「球も速くない。変化球もそこまでキレは無い。それでも低めに集め、丁寧に打たせて取る投球ができている」と胸を張る。





 勢いに乗るチームの中で「全員でカバーしあえるよう、大きな声で盛り上げたい」と先頭に立つ覚悟だ。





 





<美来工科>4戦で28点の高い打率





 新人中央大会、県秋季大会を制した美来工科が38年ぶりの夏頂点を視界に捉えた。チーム打率は3割5分と4強の中で最も高く、全4試合で28点を挙げた。それでも眞玉橋元博監督は「一戦必勝。目の前の試合を勝たないと次はない」ときっぱり。慢心は一切ない。





 1番古謝僚人は出塁率5割超。3番山川倫輝、9番松田快晴はともに5割7分1厘と当たっており、全試合で打点を稼ぐ。松田は大会1カ月前に左手首を骨折したが「けがをして手の力がいい感じに抜けている。自分から始まる回は打線もつながる。第2の1番打者として臨む」と意気込む。





 打線の原動力は、堅い守備から生まれる。眞玉橋監督は「打撃のイメージがあるかもしれないが、うちは守備のチーム。守りから攻撃に勢いをつけたい」とする。全4試合での失策は2。二塁手の古謝は「準決勝からエラーは命取りになる」と表情を引き締める。新垣海斗主将は「一つずつアウトを重ねること。相手を気にせず、自分たちのプレーをする」と拳を握った。





 





<美来工科のキーマン>山内慧 抜群の防御率0.69





 182センチの上背から投げ下ろす直球は、最速143キロを記録する。キレのある直球とスプリットなど変化球で凡打の山を築くエース山内慧。防御率は0.69と安定。「試合中、イニングを重ねるごとに自分の投球がつかめてきた」と自信をのぞかせる。





 課題は立ち上がりの制球力。それでも準々決勝の宜野座戦では低めに集め、七回まで2安打に抑える好投。最終回のピンチでは2者連続三振に仕留めた。「苦しみながらしっかり抑えてくれる。頼もしい」と眞玉橋元博監督。山内は「この仲間で野球ができるのもあと少し。楽しんで勝ちにいく」と明るい表情をみせた。


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