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【自然環境】危機迫る豊穣の海 普天間移設先の大浦湾

  • 2015年9月7日
  • 16:56
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大浦湾の海底75カ所に最大45トンの大型コンクリートブロックが沈められ、サンゴ類が傷つけられた
大浦湾の海底75カ所に最大45トンの大型コンクリートブロックが沈められ、サンゴ類が傷つけられた
石垣島白保に次ぐといわれる「チリビシ」のアオサンゴノ大群落。アオサンゴは国際自然保護連合(IUCN)のレッドデータリストで「絶滅危惧2種」に挙げられている
石垣島白保に次ぐといわれる「チリビシ」のアオサンゴノ大群落。アオサンゴは国際自然保護連合(IUCN)のレッドデータリストで「絶滅危惧2種」に挙げられている
国の天然記念物、ジュゴン。辺野古大浦湾はジュゴン生息域のほぼ中心に当たり、工事に伴う影響が懸念されている
国の天然記念物、ジュゴン。辺野古大浦湾はジュゴン生息域のほぼ中心に当たり、工事に伴う影響が懸念されている

■5300種が生息 新種も続々

 長い年月をかけて5300種を超える命がたゆまず生まれ、育まれてきた大浦湾。絶滅危惧種は262種いる。やがて地球上にいなくなるかもしれない命も、この海とともに生きている。

 亜熱帯の山から大浦湾につながる河口にマングローブが群れをなし、その根の間を魚類やカニなどの甲殻類がせわしく動く。浅瀬に広がるリュウキュウスガモやウミヒルモからなる海草藻場は、魚類が卵を産む場所でもあり、日本で絶滅の恐れが一番高いほ乳類、ジュゴンのえさ場でもある。

 細かい砂や泥がたまった湾の深みは、甲殻類でベニツケガニ属の一種や、貝類のオキナワハナムシロなど、国内でもめずらしい貴重な生き物のすみか。さまざまな形のサンゴや岩が織りなす多彩な空間が、あらゆる生き物の生息環境を創り出す。全てが一つにつながって絶妙なバランスを保ちながら、この海にしかない多様な生態系を営んでいる。

 日米両政府が大浦湾を埋め立てV字形滑走路を造ることを決めて以降、大浦湾で発見され、論文にまとめられた新種は11種。日本で唯一、この海でしか確認されていない種もいる。まだ知られていない命を発見する可能性は、大浦湾にたくさん秘められているのかもしれない。


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