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沖縄タイムス編集局編著、「これってホント!? 誤解だらけの沖縄基地」「ポスト真実」と闘う道

  • 2017年4月15日
  • 09:25
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高文研・1836円/沖縄タイムス社「誤解だらけの沖縄基地」取材班は吉田央、福元大輔、銘苅一哲、榮門琴音、大城志織、安田桂子、阿部岳、大野亨恭、比屋根麻里乃、篠原知恵、新崎哲史、大城大輔の12人
高文研・1836円/沖縄タイムス社「誤解だらけの沖縄基地」取材班は吉田央、福元大輔、銘苅一哲、榮門琴音、大城志織、安田桂子、阿部岳、大野亨恭、比屋根麻里乃、篠原知恵、新崎哲史、大城大輔の12人

 沖縄について、ほかの地域の人たちが無関心なのは、新聞やテレビなどマスコミの扱いが少なすぎるからだ。しかし、沖縄では米軍新基地の建設、米軍と自衛隊の強化、日米安保、地位協定の矛盾など、沖縄を超えて日本全土の将来に関わる事件が日常的に発生している。それでも、「中央」で報道されることは、なかなかなかった。まるで「沖縄隠し」の陰謀のようだった。





 しかし、辺野古と高江での工事強行、それに対する持続的な抵抗闘争もあり、ようやく日本の中で沖縄を無視できない状況になっている。オスプレイが大浦湾を挟んだ辺野古対岸の安部の海岸へ墜落し、普天間飛行場へは胴体着陸した。全国から高江の闘争圧殺に派遣された機動隊員の「土人」発言に、流行作家百田尚樹氏の「沖縄2紙を潰せ」と暴言も続いている。





 本書は沖縄の現状に対する誤解を解き、曲解を正し、デタラメを批判する地元の記者たちによる、冷静かつ説得的な連載を編集したものである。知らない人には驚異的な事実を、ある程度知っている人にはさらに深い知識を、それなりに知っている人には適切に整理する機会を与えてくれる。





 沖縄外の人たちは沖縄に対して、無知と無関心で過ごしてきた。だが、これからは安倍政権で成立した戦争法制下、自衛隊の米国の戦争参加が現実化し、日本全土が沖縄化しそうだ。政府の憲法無視というべき沖縄の自治への攻撃が各地に広がり、秘密保護法施行の後、共謀罪の強行採決が図られ、監視と管理が深まろうとしている。





 敗戦以来、日本は沖縄に不平等、不条理、二重基準を押しつけて繁栄を謳歌(おうか)してきた。沖縄への無知は、自分自身の存在基盤の脆弱(ぜいじゃく)さに対する無知であり、未来へ進むべき道への無知でもある。「沖縄問題」が解決されるまでは同じことを繰り返し、繰り返し指摘しなければならない、というのが、この本を綴(つづ)った記者たちの決意である。





 それが偏見と差別と俗情とデマに満ちた「ポスト真実」と闘う道だ。本書が事実を解き明かす手法は、私たちの身の回りを認識するための最も有効な方法なのだ。(鎌田慧・ルポライター)


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