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辺野古めぐり再浮上「県民投票」 後押しと疑問

  • 2015年9月9日
  • 12:09
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大勢の報道陣に囲まれ質問に答える翁長雄志知事(中央)=8日午後、那覇空港
大勢の報道陣に囲まれ質問に答える翁長雄志知事(中央)=8日午後、那覇空港

 辺野古新基地建設の是非をめぐり、にわかに浮上してきた「県民投票」。直接県民の意思を問い、発信できるという期待感がある半面、昨年の知事選や衆院選で出た「民意」を踏まえ、慎重論もくすぶる。19年前にも同じく米軍基地問題で県民投票を経験した沖縄。県と政府の集中協議が決裂し、海上作業再開が迫る中、賛否が交錯している。

 「大いにやった方がいい。翁長雄志知事への後押しにするためにも、タイミングが重要になってくる」。県統一連の中村司代表幹事は歓迎する。

 埋め立て承認の取り消し前後で投票の意味合いが変わると指摘。取り消し後は県と国の法廷闘争も想定されるとし、「その時にあらためて民意を示せば、大きなインパクトになる。裁判で県民世論を突き付けることは、県にとって有利になるはずだ」と話した。

 沖縄平和運動センターの大城悟事務局長は「何度も民意は示したが、世論喚起のため、もう一度圧倒的な数字で示すのは一つの方法だ」とみる。「投票実施前の承認取り消しが前提」と念押しした上で、「実際に行うのであれば、キャンプ・シュワブゲート前の運動と一緒に圧倒的な民意を実証したい」と語った。

 一方、沖縄・生物多様性市民ネットワークの河村雅美共同代表は「反対」と明言する。昨年の知事選や衆院選で新基地反対の民意は示されたとし「あらためて投票で問わないといけない理由が不明」と言う。

 投票実施には多額の税金投入が必要で、選択肢の設定次第で「結果が曖昧になる」との懸念も。「新基地反対とは逆の結果が出たらどうするのか」という一抹の不安もあるという。

 「意図は一体何なのか」といぶかるのは、「SEALDs RYUKYU(シールズ琉球)」の元山仁士郎さん。ネット上では「なぜ埋め立て承認を取り消さないのか」「おじけづいているのか」などの意見が出ているといい、「投票を行うのであれば声を上げていきたいが、新基地建設を止めるという目的に向けて、投票が有効なのか」と思いを巡らせている。

■ 知事帰任 県民投票の明言避ける

 「新聞を見てそういう考え方もあるか、と思っている」「今は何も考えていない」。名護市辺野古の新基地建設をめぐって「決裂」した、県と政府の集中協議から一夜明けた8日、翁長雄志知事は移設の是非を問う「県民投票」について明言を避けた。

 那覇空港には記者やカメラマンなど約30人が集まり、帰任後の発言が注目されたが、知事は表情を変えず、淡々とした口調で慎重な発言を繰り返した。

 「(反対の)民意がはっきりしているものを、ある意味で認めたがらない」と政府の姿勢を批判する場面もあったが、打開策については「いろんな意見がある。そういったことを勘案しながらこれから収斂(しゅうれん)されていくのかな、という感じはする」と述べるにとどめた。


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