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「青い山脈」発祥は名護高校? 沖縄でフォークダンスの定番 その謎に迫る

  • 2017年3月29日
  • 11:24
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1980年代、羽地中学校の運動会でフォークダンスを踊る生徒。「青い山脈」も踊っていたとみられる(「羽地中創立50周年記念誌」より)
1980年代、羽地中学校の運動会でフォークダンスを踊る生徒。「青い山脈」も踊っていたとみられる(「羽地中創立50周年記念誌」より)

 学校行事や体育の授業などで踊られるフォークダンス。「マイムマイム」「オクラホマミキサー」など曲目はさまざまだが、定番の「青い山脈」で踊ったのは沖縄県立名護高校(名護市)が発祥ではないかといわれている。名護市教育委員会文化課市史編さん係の幸地光男調査員(73)が昨年、戦後生活史の聞き取りで市民数人から聞いたという。真相を調べてみた。(北部報道部・西江千尋)





■映画大ヒット





 「青い山脈」は、1949年に公開された石坂洋次郎原作の映画「青い山脈」の主題歌として発表されたヒット曲。フォークダンスは2人一組で手をつなぎ、前後左右にステップを踏む振り付けで、広く沖縄県内で踊られてきた。





 名護高8期生で、ダンスクラブ部長だった岸本雅子さん(82)は「52年か53年ごろだったと思う。2年か3年の時、体育の屋部和則先生の指導で振り付けした記憶がある」と振り返る。当時、映画「青い山脈」が大ヒットしていた。「屋部先生が『いい曲だから振り付けして皆に広めよう』と話していた」





 屋部さんと岸本さんら部員が意見を出し合って振り付け、その年の運動会で3年生が踊ったという。屋部さんは10年以上前に亡くなったが、名護高「南燈50周年記念誌」への寄稿で「戦前・戦後を通じ、このダンスを学校体育に取り上げたことは、恐らく本校が沖縄で最初だろう」と記している。





■GHQが導入





 フォークダンスは戦後、連合国軍総司令部(GHQ)が日本に持ち込んだ。日本フォークダンス連盟によると、GHQの民間情報教育局が米国で流行していたレクリエーション運動の導入を日本側に提案。文部科学省によると、少なくとも58年の学習指導要領改定時には体育科目にフォークダンスが盛り込まれていたという。





 沖縄県教育庁保健体育課によると、県内では30~40年前ほど盛んではないが、現在も体育の授業や運動会などで取り入れている学校がある。しかし、青い山脈の発祥は「記録がないため分からない」と担当者。沖縄県フォークダンス連盟も「青い山脈にはいくつか振り付けがあるが、名護高が最初かは分からない」とし、真偽は確認できなかった。





■近所のうわさ





 だが、男女が手をつなぐこと自体が珍しかった当時、屋部さんと生徒が考えた振り付けは画期的だったようだ。岸本さんは「当時、近所のおばさんたちが『イナグ(女性)とイキガ(男性)が手をつないで踊るってよ』とうわさしていた。名護で大きな話題でしたよ」と笑った。


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