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沖縄相 当事者意識欠く 評論家・荻上チキさん【インタビュー「土人」発言・19】

  • 2016年11月16日
  • 07:45
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荻上チキさん
荻上チキさん

 差別を考える時、語り手の意図をもって「差別か否か」を判断してはいけない。語り手にその意図がない言葉でも、差別として機能することはある。





 差別発言の機能を二つに分けてみよう。「直接的な効果」と「間接的な効果」だ。前者は、当事者を侮蔑することで相手の尊厳を傷つける行為だ。今回は当事者も翁長雄志知事も、機動隊員の発言を問題視していることから直接的な差別があったと言える。





 後者は、発言とそれの対応が持つ社会的影響力の問題だ。今回は、ユーチューブなどのメディアを通じて機動隊員の具体的な発言が知れ渡った。そうした発言に人々が触れた折に、差別意識を誤って学習しない環境づくりが必要となる。だから菅義偉官房長官らも不適切だと即座に認めた。鶴保庸介沖縄北方担当相は曖昧な態度をとるべきではない。





 今回は、権力を持つ警察側の発言だった。差別的な認識が警察官に広がると、差別感情を前提とした捜査が行われる土壌などを生み出す。だから鶴保担当相は本来、対話を阻害するなと警察庁に申し入れるべき立場だ。「第三者」と繰り返し、リアクションを避ける行為は、政治的振る舞いとしても間違っている。


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