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ヘリパッド再アセス要求 沖縄知事会見に2村長がいなかったワケ

  • 2016年11月12日
  • 07:02
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オスプレイの配備撤回と北部訓練場の環境影響評価の再実施について記者会見する沖縄県の翁長雄志知事=11日、県庁
オスプレイの配備撤回と北部訓練場の環境影響評価の再実施について記者会見する沖縄県の翁長雄志知事=11日、県庁

 沖縄県米軍北部訓練場のヘリパッド建設を巡り、沖縄県と国頭、東の両村が環境影響評価(アセスメント)の再実施を政府に求めた。実際にオスプレイを使用しているにもかかわらず、どのような影響が出るか調査をしない政府に、県だけでなく容認する地元2村も切実な声を上げた。だが、知事との共同会見の席に両村長の姿はなかった。振興策で政府、与党との関係を深める2村と県との間に、すきま風が吹く。(政経部・大野亨恭、北部報道部・城間陽介、東京報道部・上地一姫)





 「オスプレイを使うなら、オスプレイで調査をしてもらわないと話にならない」。県幹部の一人は、オスプレイでのアセスに応じない沖縄防衛局の姿勢を強く批判した。





 県は仲井真弘多知事時代の2013年にも再アセスを要求した。だが、防衛局は応じず、15年2月には先に提供されたN4地区でオスプレイの訓練を開始した。幹部は、「国はあまりにも県民に不誠実だ」と訴える。





 国は、北部訓練場のことし12月中の返還を決め、ヘリパッド4カ所の工事は既に最終段階に入っている。「完成」を目前に控える中でのアセス実施要求に、防衛省関係者は「アセスを実施すれば返還は遅れる」とけん制する。





 一方、ヘリパッドに対する東、国頭両村と県の立場は異なる。2村が建設を容認しているのに対し、県は「オスプレイ使用」の場合は容認できないが、知事は明確に「反対」の立場はとらない。





 防衛省関係者は今回の3者合意を「反対と言えない翁長知事が、周囲に反対しているように見せかけるパフォーマンスだ」と冷ややかにみる。別の関係者も、「地元2村と唯一合意できるのが『オスプレイ反対』。その1点で足並みをそろえたのは、返還を『歓迎』して批判を浴びた苦い思い出を払拭(ふっしょく)したいのでは」と邪推する。





 11日の会見には当初、国頭村の宮城久和村長が参加する予定だった。だが、11日の昼ごろになり、急きょキャンセルの連絡が県に入った。





 宮城村長は本紙の取材に「要請には連名でサインしている。考え方は知事と変わらない」と足並みをそろえる。だが、東村関係者は「今回の話は県から一方的にあった」とし、「ヘリパッドで揺らぐオール沖縄を立て直そうとする知事に、利用されているとしか思えない」と不信感を募らせる。





 また、別の村関係者は政府に高江区への振興費の直接交付を求めているため、「今、知事と一緒に会見で並べば、防衛からどんな電話がかかってくるか分からない」と打ち明ける。





 「アメとムチ」で県内が分断される構図が、如実に浮き彫りになった形だ。





 県関係者は、今回の3者合意は被害を受ける地元の声を広く内外に伝えるためで、「絶対にオスプレイの配備と使用は許さないという県の意思表示でもある」と強調する。「ヘリパッドが造られるのを指をくわえて眺めているわけにはいかない。完成しても反対の声を上げる、県の姿勢の表れだ」


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