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私が髪をばっさり切ったワケ 美容室で広がる「ヘアドネーション」

  • 2016年10月11日
  • 16:00
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胸まであった髪を切って寄付した川名さん。客から寄付された髪やお金はまとまってからJHDACへ送るという=読谷村座喜味・hair room botanika
胸まであった髪を切って寄付した川名さん。客から寄付された髪やお金はまとまってからJHDACへ送るという=読谷村座喜味・hair room botanika

 病気やけがなどの理由で髪を失った18歳未満の子どもに、自分の髪を寄付して医療用かつらを贈る活動「ヘアドネーション(髪の寄付)」が、沖縄でも広がっている。賛同美容室は徐々に増え、県内には現在10店舗ある。寄付を申し出る客の髪を切るだけでなく、美容師自ら髪を伸ばして寄付したり、募金を呼び掛けたりして、善意の輪を広げている。(学芸部・榮門琴音)





 ヘアドネーションは1990年代にアメリカで普及。それを参考に国内で立ち上がったNPO法人「Japan Hair Donation&Charity(JHDAC)」が、一般の人から髪の寄付を受け付けている。





 寄付できる髪は長さ31センチ以上が条件で、性別は問わない。賛同美容室は、切った髪をゴムで束ねてJHDACに送るほか、医療用かつらを希望する人の頭の採寸やフィッティングなども担う。





 3年ほど前に賛同美容室に加盟した読谷村の「hair room botanika」には、これまで約70人が寄付に訪れた。ことしは月4、5人ペースで、半年で20人分集まったという。美容師の川名貴士さんは「3年前は賛同美容室も2店舗くらいだった。ここまで増えるとは」と驚く。





 訪れる客はさまざまだ。最長の寄付は90センチで、パンクロック好きの男性だった。髪をばっさり切った母と娘、来店する度にお小遣いから10円を寄付する女の子…。「いろいろな思いに触れ、自分もできることをしたいと思った」と川名さん。ことし6月、胸まで伸ばした髪を切り、寄付した。









 ことし1月には、医療用かつらを求める女子高校生の採寸とフィッティングも務めた。川名さんは「髪を切って送った後、どう届けられているのか分からなかった。実際にプレゼントする役割ができて、とてもありがたかった」と語る。





 うるま市の「美容室さくら」代表の石川清人さんはことし1月、「美容師として何か社会貢献したい」と賛同美容室に加盟した。20年のキャリアで長い髪をばっさり切った客は5人程度だったのに、加盟後9カ月間で23人が寄付に訪れた。「琉球舞踊で伸ばしていたという方が多いのは沖縄ならではかもしれない」とみる。





 中には「1本でも多く送りたい」と切る前に落ちてしまった髪を包んで持参する客もいた。石川さんは「気持ちがうれしい」と、切った髪に合わせて送ったという。 JHDACのホームページによると、10月時点の医療用かつらの順番待ちは105人。全国から集まった髪のトリートメント処理や医療用かつらの発注などには資金がいる。石川さんは「こういう活動があるということを多くの人に知ってほしい。募金の協力も貢献になる」と話している。


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