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[沖縄本コレ読んだ?]照屋寛徳著「ウチナーンチュ ときどき 日本人」 沖縄と国の関係を考える

  • 2016年9月24日
  • 19:17
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ゆい出版・1620円
ゆい出版・1620円

 ウチナーンチュのワジワジーは消えることはない。つい最近も新たなワジワジーのネタができたばかりである。





 沖縄と国の関係は、これまでもさまざま論じられて来ているが、本書では、ウチナーンチュはどのような時に日本人として扱われ、いつから日本人になったのかが触れられている。筆者が国会議員として政府とやりとりする中でその過程が明かされる。





 ウチナーンチュは1899(明治32)年、旧国籍法の施行で法的に日本人になった。これまで私の認識は、1879(明治12)年の琉球処分でウチナーンチュは日本人になったと思っていたのだが、そうではなかった。





 かつて兵役は国民の義務とされていた。沖縄で徴兵制が施行されたのは、1898(明治31)年のことである。いまだ正式に日本国民となっていないにもかかわらず、政府は沖縄に徴兵制を適用した。





 当時、沖縄では兵役逃れのために多種多様な方法がとられたという。詳細は省くが、海外移民もその一つであったようだ。今年は「世界のウチナーンチュ大会」が開催される。第6回を迎える今大会は10月26日に開幕し、最終日の30日には「世界のウチナーンチュの日」が知事の宣言で制定される予定だという。世界に根を張るウチナーンチュのネットワークにこのような始まりがあったことも記憶していいかもしれない。





 沖縄と国の関係、ウチナーンチュのアイデンティティーについて考えるためにも本書は格好の素材と考える。本書が出版されて10年余が経(た)つ。ウチナーンチュとはどのような人々か。その答えはまだ見つかっていないし、沖縄をめぐる状況は当時よりもさらに悪化しているかもしれない。





 民族自立論や、先住民族、沖縄独立論などウチナーンチュのスタンスは「日本」とは距離を置く方向に進んでいるようにも見えるのだが穿(うが)ち過ぎだろうか。(松田米雄・ゆい出版編集発行人)


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