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京都大学原発ゼミ、10日で幕 熊取6人組、最後の今中氏が定年

  • 2016年2月2日
  • 09:55
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京都大原子炉実験所の今中哲二助教=大阪府熊取町
京都大原子炉実験所の今中哲二助教=大阪府熊取町

 京都大原子炉実験所(大阪府熊取町)の原発に批判的な立場の研究者らが開く勉強会「原子力安全問題ゼミ」が今月、第112回で最後の開催となる。36年前から続く取り組みだが、研究者グループの最後の1人である今中哲二助教(65)が3月で定年を迎えるためだ。

 ゼミは1980年6月4日、当時実験所に所属し、後に「熊取6人組」などと呼ばれる海老沢徹さんや小出裕章さんら研究者6人が始めた。

 79年の米・スリーマイルアイランド原発事故や、86年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故のほか、四国電力伊方原発(愛媛県)をめぐる訴訟、高速増殖炉もんじゅの安全解析、原発の耐震構造など多様なテーマを設定。外部の研究者や弁護士を招くこともあった。2011年3月18日に開かれた第110回は、図らずも東日本大震災直後となり、小出さんが東京電力福島第1原発事故について話した。

 5人は既に退職し、最年少の今中さんが最後に残った。最後のゼミは今月10日に実験所内で開かれ、今中さんが「福島原発事故から5年」と題して講演する。

 震災後、今中さんは福島県を継続的に訪れ、放射線量の計測や住民に向けた講演などを続ける。「事故から5年間、福島とどのように関わってきたか報告したい」と話している。

熊取6人組

 大阪府熊取町にある京都大原子炉実験所の研究者で、原発に批判的な立場からさまざまな活動をしてきた海老沢徹、小林圭二、瀬尾健、川野真治、小出裕章、今中哲二各氏のグループ。実験所の所在地にちなみ「熊取6人組(衆)」などと呼ばれる。各地の反原発訴訟で住民側に立ち、東日本大震災で東京電力福島第1原発の事故が起きる以前から、原発の危険性を指摘し続けていた。瀬尾氏は1994年に死去。他の4人は退職しており、今中氏も今年3月に定年を迎える。


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