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事故が起これば流浪の民生む 高浜再稼働~関係者に聞く(5)

  • 2016年1月31日
  • 09:29
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「事故が起これば、流浪の民をつくり続ける」と語る川崎葉子さん=福井県坂井市
「事故が起これば、流浪の民をつくり続ける」と語る川崎葉子さん=福井県坂井市

 東日本大震災で被災し福井県に避難している人は、いまだ235人(30日現在)に上る。大半の168人が、炉心融解、水素爆発事故があった東京電力福島第1原発が立地する福島県からの避難者だ。その1人で、福井県内避難者グループ「FFF(ふふふ)の会」代表の川崎葉子さん(65)は「今後もさまざまな原発が再稼働していくだろうが、事故が起これば流浪の民をつくり続けるという現実がある」と警鐘を鳴らす。

 ―高浜原発3号機(福井県高浜町)の再稼働をどう受け止めるか。

 「決まったことなので賛成、反対を論じても仕方ないが、日本は学ばない国だな、と思う。福島には永久に帰れない地域がある。いったん事が起こったら、元に戻すことはできない。事故は起こり得るということを前提に、原発の地元の人たちはどうすべきなのか考えないと。最後は自分の判断で自分の命を守らないといけない」

 ―行政が定めた避難計画の実効性をどう考えるか。

 「大飯原発もそうだが、周囲の道路網が脆弱(ぜいじゃく)だ。嶺北方面、京都方面のどちらに逃げてもトンネルがあり、そのトンネルがつぶれたらどうなるのか。それに、福島では震災時に道路が地割れで全部だめになってしまった。津波が押し寄せたら、空からしか救助ができなくなる」

 ―避難先での生活についても課題となる。行政に求める対策は。

 「避難所では支援物資が届いても、避難者に平等に行き渡らないからといって配られないままの物資がたくさんあった。それは物資をどうするか判断するリーダーがいなかったからだ。地域のリーダーとなる人を育てないといけない。また、福島県いわき市には同県楢葉町の住民が避難しているが、そこではすることがない避難者が病院や図書館にあふれて苦情が出るなど、避難者と受け入れ先の住民とであつれきも生じている。双方の心のケアや教育などを行政は考えなくてはいけない」


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