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「想定外」対応できる訓練継続を 高浜再稼働~関係者に聞く(4)

  • 2016年1月30日
  • 07:30
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「事業者は想定外の事故が起きても臨機応変に対応できるような訓練を続けるべきだ」と指摘する中川英之委員長=福井市内
「事業者は想定外の事故が起きても臨機応変に対応できるような訓練を続けるべきだ」と指摘する中川英之委員長=福井市内

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の安全性を独自に検証した福井県原子力安全専門委員会は「安全確保のために必要な対策は確保できている」との報告書をまとめた。中川英之委員長(福井大名誉教授)は「事業者は想定外の事故が起きても臨機応変に対応できるような訓練を続け、常に緊張感を持つべきだ」と指摘する。

 ―報告書の概要は。

 「緊急炉心冷却装置(ECCS)などの安全系が正常に働かない場合にどうするか、という重大事故対策の検証が中心。あとは人の問題で、電源や冷却水の確保のためにどう動くか。関電は千回以上の訓練を続け、通信手段を含めソフト対策も十分できている。これらの観点から工学的に安全との結論を出した」

 「ただ全員の賛同を得られたわけではない。委員1人から使用済み燃料プールが破壊される危険性を記述すべきだ、との意見があった。航空機衝突のテロが想定されるが、地形上真上から突っ込むのはあり得ない。(穴を掘った形の)プールに横からの衝突もなく、かすめて大火災が起きることは考えられるが、消防隊で十分対応できる」

 ―事業者に求めることは。

 「想定外の事故の場合にも、所員が臨機応変に対応できる能力を付けていくため、普段から考えて訓練を続けていく必要がある。運転中は常に緊張感を維持してほしい。(稼働中の)九州電力川内(せんだい)原発と高浜は責任重大。変なことが起これば(世論は)いっぺんに覆る。正常に安全に運転を続けていくことが一番重要だ」

 ―関電は県の求めに応じ、使用済み燃料の中間貯蔵施設の県外立地に向け目標時期を明記した計画を示した。

 「中間貯蔵施設は人々の誤解もあり、なかなか実現できない。貯蔵方法はプールから(燃料を金属容器に入れ空気で冷やして保管する)乾式貯蔵にする方向にある。私見としては、発電所内で乾式貯蔵をまず進め、安全性が大丈夫だと人々に見えてきたら、(乾式貯蔵の)中間貯蔵施設の受け入れ自治体も出てくると思う」


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