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もんじゅ存続か廃炉か 識者の見方

  • 2016年1月29日
  • 10:06
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写真上から時計回りに高速増殖炉原型炉もんじゅ、原子力規制委員会の田中俊一委員長、馳浩文部科学相のコラージュ
写真上から時計回りに高速増殖炉原型炉もんじゅ、原子力規制委員会の田中俊一委員長、馳浩文部科学相のコラージュ

 原子力規制委員会から運営主体の交代を求められた高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)。新たな運営主体について文部科学省の有識者検討会で議論が続いている。成り行きによっては廃炉の選択肢もちらつく。「夢の原子炉」存続か、「金食い虫」の廃炉か―。識者の意見を聞いた。

 資源に乏しい日本が原子力の研究開発に乗り出したのは、原発の使用済み核燃料を再処理し、高速増殖炉で再び燃やして燃料として増やす「核燃料サイクル」ができることが大きな要因だった。元原子力委員会委員長代理の遠藤哲也氏は「高速増殖炉はサイクルに欠かせない歯車」と指摘する。

 遠藤氏は「先端をいくロシアやインドから遅れてしまったが、実用化は技術的に不可能ではない」とみている。

 原発推進論者の石原慎太郎・元東京都知事も「地球温暖化防止のためには温室効果ガスの出ない原子力が必要だ」と主張。「人類は新たな技術を開発し、普遍化することで進歩してきた。国のリーダーはもんじゅの必要性を分かりやすく国民に説明すべきだ」と力説する。

 「感傷的な世論に負けて政府がもんじゅをやめるなどということは迎合主義だ」とも。

 もんじゅの所長を務めた菊池三郎・原子力バックエンド推進センター理事長は「技術的な知見を持つのは日本原子力研究開発機構(原子力機構)のスタッフだけ」と強調。菊池氏は、規制委の勧告が「厳しすぎる」と指摘しながらも「機構も反発していては駄目。協力して安全文化をつくってほしい」と話す。

 一方、「もんじゅは既に最善のシステムではない」と言うのは東京工業大の高橋実教授(原子炉工学)。ナトリウム漏れ事故の影響で長期間停止し、スタッフは高齢化、設備だけでなく設計思想そのものが老朽化したと指摘する。

 高橋氏は「国民の理解を得られないもんじゅにこだわらず、もんじゅで得られた知見や技術を継承しつつ、安全な新型炉の開発に再出発すべきだ」と、仕切り直しを訴える。


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