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大阪・高3越前町で漁師の夢実現 今春就業、漁協歓迎「活気づく」

  • 2016年1月19日
  • 07:50
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内定通知書を手に笑顔の古田君=大阪府吹田市
内定通知書を手に笑顔の古田君=大阪府吹田市

 漁師を目指して昨夏、福井県越前町で漁業を体験した大阪府立吹田高3年の古田涼(りょう)君(17)が、今春から町漁協の小樟定置網組合所属の漁船「恵比須丸」で働くことが決まった。漁師の高齢化や後継者不足に悩む漁業関係者らは、「若い力が増えた」と喜んでいる。町漁協によると、県外から10代の就業者を受け入れるのは初めて。

 古田君は、小学生の時に漁師の密着取材のテレビ番組を見て、力強く男らしい仕事に憧れを抱くようになった。昨年6月、大阪市で開かれた漁業就業支援フェアで町漁協役員らと面談。近県であることや役員の温かい人柄に引かれ、同町での漁業体験を申し込んだ。

 7月末から約2週間滞在。町の移住・定住体験施設や民宿に泊まり、同定置網組合で指導を受けた。1日2回、午前3時と午後1時から行われる漁は重労働だったが、「覚悟していたので平気だった。荒々しいイメージだった漁師の人がみんな優しかったので驚いた」と振り返る。

 イカ釣り漁やタコかご漁も経験したが、豊富な魚種が水揚げされる定置網漁に決め、12月上旬に内定通知を受け取った。現在、早寝早起きや体力づくりに励み、漁に備えている。将来の目標について「船頭として他の漁師を引っ張りたい」と声を弾ませていた。

 今年4月からは越前地区で1人暮らしする。県の新規漁業者育成事業「ふくい水産カレッジ」にも入校予定で、1年間、月1回の座学などで漁業の基礎知識を学びながら漁に出る。

 町漁協によると、漁師の平均年齢は40代後半で高齢化が進んでいる。現在、10代の漁師は1人だけという。

 「恵比須丸」は同組合所属の唯一の漁船。船長の榎太喜男さん(68)をはじめ18人が乗り組んでいる。榎船長は「体験では非常に熱心だった。漁が活気づくだろう」と期待を寄せる。町漁協の小倉孝義専務は「今後も新規漁業者を増やすため、福利厚生充実なども検討したい」と話していた。


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