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器に一目ぼれ漆ガール、福井で奮闘 東京から鯖江市・河和田に移住

  • 2016年1月9日
  • 08:53
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一人前の丸物塗り師を目指し指導を受ける嶋田さん=福井県鯖江市西袋町の漆琳堂
一人前の丸物塗り師を目指し指導を受ける嶋田さん=福井県鯖江市西袋町の漆琳堂

 越前漆器に魅せられ河和田の地へ―。東京都出身の嶋田希望(のぞみ)さん(24)は都内の雑貨店で目にした漆塗りの器に“一目ぼれ”し、昨年9月に移住。福井県鯖江市西袋町の漆器店で一人前の丸物塗り師を目指し修業を続けている。周囲も器に漆を塗り重ねるように、優しく大切に嶋田さんを育てている。

 嶋田さんは高校時代に見た美術展で、漆を使った作品に出合って興味を持ち、京都府の専門学校「京都伝統工芸大学校」に進学。2年間漆工芸を学んだ。卒業後は東京で書店などに勤めながら独学で漆塗りのアクセサリーなどを作っていた。

 3年前、都内の雑貨店で洋服や雑貨に交ざって越前漆器のおわんを見つけた。学校で学んだ京漆器とは異なり、素朴なデザインや頑丈な作りなど実用性に優れた特長にひかれた。「私が作りたい物はこれ」。昨年6月、商品に添えられたパンフレットに書かれた漆器店「漆琳堂」に連絡し、就職を申し込んだ。

 漆琳堂は家族経営で20年近く社員を採用していなかったが、当時多くの仕事を抱えていたことから専務の内田徹さん(38)が都内で嶋田さんと面会。自作の漆塗り作品を見せたり、越前漆器を詳しく調べている嶋田さんを、内田さんは「本当に漆器が好きなんだ」と感じ、採用を決めた。

 昨年9月に同地区に空き家を借りて移り住み、現在は修業の日々。木地に漆を塗るための下地塗りを中心に取り組んでおり、「毎日が新しい発見の連続」と嶋田さん。内田さんの指導を受けながら腕を磨いている。

 初めての田舎暮らしだが、近所の人が晩ご飯を差し入れしてくれたり、採れた野菜を持ってきてくれたりと地域の温かさにも触れながら生活している。「東京にはない人間の温かみを感じる」と嶋田さん。一人前の塗り師になるには最低4、5年かかるが「将来、お世話になっている河和田地区に貢献できるような仕事がしたい」と意欲をみせている。


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