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「正月の風景をもう一度」 原発事故復興願う神楽 福島県浪江町避難住民

  • 2016年1月4日
  • 09:39
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浪江町民が暮らす仮設住宅の集会所で神楽を披露し、住民の頭を獅子でかむ佐藤篤さん=1日午後、福島県二本松市
浪江町民が暮らす仮設住宅の集会所で神楽を披露し、住民の頭を獅子でかむ佐藤篤さん=1日午後、福島県二本松市

 「新年あけましておめでとう!」「浪江復興、大復興!」

 太鼓とおはやしの音に合わせ獅子が舞う。東京電力福島第1原発事故からの復興や無病息災を願い、全町避難が続く福島県浪江町川添地区の神楽が1日、住民が避難する同県二本松市の仮設住宅などで披露された。

 毎年正月に地区の家々を練り歩いていた獅子神楽。「子どものころから、正月は神楽があるのが当たり前。そんな風景をもう一度町民に見せたかった」と、リーダーの石沢孝行さん(48)=同県西郷村へ避難=は話す。

 地元消防団員ら約20人で活動していたが、原発事故で全国各地へばらばらになった。中断を余儀なくされるも「伝統芸能を守り住民の絆を取り戻したい」と獅子や太鼓を避難区域の町から持ち出し、1年前の元日に復活させた。

 昨年夏、福島市に避難する町職員佐藤篤さん(34)が新たに加わりメンバーは6人に。年末に猛特訓し、1日は佐藤さんが獅子の頭をかぶって舞うデビュー戦となった。

 町にはいつ戻れるか分からない状況だが「神楽が浪江とつながる一つのきっかけとなればうれしい」と佐藤さん。幼いころ、正月に獅子が家に来て泣いた記憶があるが、小学1年の長男(7)は浪江の風景を覚えていない。「地域に根付いたもので絶やしたくない。若い世代で引き継ぎ、今後もつないでいきたい」

 神楽終了後は獅子が住民の頭をかんで回り、健康を祈願した。石沢さんが「みんなと心はつながっている。復興まで思いをつないで頑張りましょう」と呼び掛けると、大きな拍手が湧いた。

 二本松市の仮設住宅で暮らす渡辺マツノさん(80)は「神楽を見ると新年を実感する。これで今年も元気に過ごせます」と笑顔を見せた。


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