福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

「権力追随」申立人の住民ら怒り 高浜再稼働差し止め取り消しで

  • 2015年12月25日
  • 09:44
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア
  • 0
仮処分決定が取り消され、会見でうつむく弁護団共同代表の河合弘之弁護士(左から2人目)や申立人の住民ら=24日、福井県国際交流会館
仮処分決定が取り消され、会見でうつむく弁護団共同代表の河合弘之弁護士(左から2人目)や申立人の住民ら=24日、福井県国際交流会館

 「権力に追随した」「新たな安全神話だ」―。福井地裁が関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働差し止めを命じた4月の仮処分決定から約8カ月。同地裁は24日の関電の異議に対する決定で、今度は原子力規制委員会の新規制基準をクリアした原発の安全性に“お墨付き”を与えた。2基は再稼働へと進むが、申立人の住民や支援者は「新たな戦いのスタート」と気勢を上げ、憤りと決意をみなぎらせた。

 午後2時すぎ、申立人代表で同県敦賀市議の今大地晴美さん(65)らが「福島原発事故に学ばず」「司法の責任どこへ」と書かれた垂れ幕を掲げると、同地裁前に集まった約250人(主催者発表)は静まりかえった。弁護団共同代表の河合弘之弁護士(71)が保全抗告することを宣言すると、「再稼働反対」などとシュプレヒコールを繰り返し、同地裁に向け拳を突き上げた。

 福井県国際交流会館(福井市)で会見した河合弁護士は、今回の同地裁の決定を「関電の主張の“コピペ判決”」と断じた。特に核燃料の損傷や溶融で放射性物質が大量に漏れる危険性を「社会通念上、無視できる程度に管理されている」と結論付け、避難計画など重大事故後の対応を再稼働の是非の判断要件としない立場を示した点を問題視。「世界標準になっている多重防護の思想の否定であり許せない」と切り捨てた。今大地さんも、「関電という一企業だけでなく、原子力村や国を相手にもっと頑張って運動を続ける」と強調した。

 弁護団の井戸謙一弁護士(61)は「行政や立法の横暴を止める司法の役割を果たしていない恥ずべき内容」と指摘。高浜3、4号機は、滋賀県民が大津地裁に申し立てた再稼働差し止め仮処分の決定が来春にも出る見通しで、「大津で勝てば関電は運転できない。期待してほしい」と呼び掛けた。

 福井地裁の仮処分申し立てには関西の住民が申立人に名を連ね、再稼働反対の署名運動が広がっている。名古屋高裁金沢支部で係争中の大飯原発訴訟で原告団代表を務める中嶌哲演さん(73)=福井県小浜市=は、25日に高速増殖炉もんじゅ(敦賀市)の廃炉を求める訴訟を東京地裁に提起することに触れ、「核燃料サイクルや原発は全国民が当事者にならなければならない大問題で、関西の皆さんとも連携し運動を強める」と訴えた。


基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース