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【福井地裁決定要旨】大飯原発差し止め

  • 2015年12月25日
  • 08:45
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 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを認めなかった福井地裁の決定要旨は次の通り。

 【差し止めの必要性】

 差し止めを命じるには「著しい損害または差し迫った危険を避けるため」との要件、すなわち保全の必要性が証明されなければならない。大飯原発は2013年9月から定期検査で運転を停止し、現在まで運転しておらず、再稼働が差し迫っているという事情を証明しなければならない。

 停止中の原子炉が運転を再開するには、原子炉設置者が原子力規制委員会に対して再稼働に向けた審査を申請し、設置変更許可、工事計画認可と保安規定変更許可を受けるとともに、工事計画認可を得た設備は使用前検査に合格しなければならない。関電は規制委の審査を受け、使用前検査に合格しない限り再稼働できない。規制委の審査が続く限りすぐに再稼働されることはあり得ない。

 設置変更許可の審査は審査の中核に位置付けられ、許可より前の段階では再稼働が差し迫っているとは認められない。

 【特段の事情の有無】

 大飯原発は13年7月8日の設置変更許可などの申請以降、規制委が新規制基準への適合性審査をし、基準地震動や基準津波が審査会合でおおむね了承された。設置変更許可の審査は終盤に入っているといえる。もっとも審査は継続中で、今後の審査に必要な期間も明らかではなく、現時点で再稼働が差し迫っているということはできない。

 新規制基準では基準地震動や基準津波の策定に当たって最新の知見を踏まえることが求められている。今後新たな知見が明らかになれば、その知見を反映して基準地震動や基準津波を再評価するのは当然のことだし、現時点で再稼働に向けた規制委の審査結果が明らかに合理性を欠き、すぐに再稼働を差し止めなければ大飯原発の安全な再稼働を確保できないという事情をうかがわせる資料もない。著しい損害または差し迫った危険を避けるために、すぐに大飯原発の再稼働を差し止める必要があると認めるべき特段の事情はない。

 【結論】

 以上、保全の必要性は認められない。その他の点を判断するまでもなく、申し立ては却下する。


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