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福井県知事、高浜原発再稼働同意へ 経産相来県、5条件回答

  • 2015年12月21日
  • 11:33
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関西電力高浜原発3、4号機の再稼働について、西川知事(右手前)と面談する林経済産業大臣=20日、福井県庁
関西電力高浜原発3、4号機の再稼働について、西川知事(右手前)と面談する林経済産業大臣=20日、福井県庁

 関西電力高浜原発3、4号機の再稼働をめぐり、林幹雄経済産業相は20日、福井県庁を訪れ西川福井県知事と面談した。林経産相は、県がこれまで同意判断の前提として国に求めていた5条件の回答を示し「(2基を)再稼働する政府の方針に理解をお願いしたい」と同意を要請した。知事は5条件の回答を「国が責任を持って進める方針が示された」と評価。21日に現地視察などを行い、22日にも再稼働への同意を表明するとみられる。

 林経産相は面談で、5条件のうち原発の重要性に対する国民理解の促進に向け、全都道府県で国主催のシンポジウムや説明会を開催する方針を明らかにし「原子力に対する国の覚悟と対応に、さらなる国民理解が得られるよう全力で取り組む」と強調した。

 立地地域の経済・雇用対策として、再稼働や廃炉などの課題にきめ細かく対応する電源3法交付金の充実のほか、企業誘致や産業転換などの対策を進める考えを示し「万が一、原発事故が起きて災害が生じた場合、政府が責任を持って対応する」と付け加えた。

 知事は5条件の回答に対し「責任をもって国がこうした問題を進めたいという方針が示され、あらためて評価させていただきたい」と話した。自身の同意判断については、既に同意した高浜町や県会の意向、独自に安全性を検証した県原子力安全専門委員会の報告書などを踏まえ、「総合的に勘案しながら県民に信頼が得られる判断をしていきたい」と述べた。

 知事は、安倍晋三首相が18日の原子力防災会議で、再稼働のみならず防災対策や廃炉、使用済み燃料対策など原子力政策全般に責任を持って取り組むと発言したことを評価。19日に県専門委の報告書を受け取り「安全性は一段と高まっていると感じた」と話した。

 21日に高浜原発を視察し安全対策を確認。さらに同日中に関電の八木誠社長から最終的な安全体制の説明を受ける見通しで、知事の判断材料はすべて出そろう。

 2基は原子力規制委員会の審査に合格し、現在は再稼働前の最終手続きとなる使用前検査中で、関電は今月下旬に3号機の燃料を装荷し、来年1月下旬に再稼働する計画。ただ、福井地裁は2基の運転を差し止める仮処分決定を出しており、決定が覆らない限りは再稼働できない。地裁は24日、関電が決定を不服として申し立てた異議について結論を出す。 【再稼働5条件に対する国の回答】 ▽原発の重要性に対する国民理解  全都道府県での国によるシンポジウムや説明会。 ▽使用済み燃料の中間貯蔵施設の県外立地に向けた国の関与  政府と事業者による協議会などで、事業者の計画を責任を持って進行管理。 ▽2030年の電源構成比率の明確化  省エネ、再生エネルギー、原子力など分野ごとに対応しエネルギーミックスを実現。 ▽福島事故を教訓とした事故制圧体制の強化  自治体や事業者と連携し実動部隊の訓練通じ、検証と改善を行う。 ▽立地地域の経済・雇用対策  電源立地地域交付金制度などの充実を図り、企業誘致、産業転換、地域振興などの対策を総合的に進める。


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