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再稼働後初の広域訓練、川内原発 9市町、重大事故想定

  • 2015年12月21日
  • 11:34
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鹿児島・川内原発
鹿児島・川内原発

 鹿児島県と九州電力川内(せんだい)原発(薩摩川内市)の30キロ圏にある9市町は20日、再稼働した川内原発での重大事故を想定した防災訓練を実施した。

 住民や関係機関の担当者ら約3600人が参加。川内原発で大規模訓練が行われるのは2013年10月以来で、再稼働後は初めて。県は訓練の結果を踏まえ、避難計画の実効性を検証する。

 訓練は震度6強の地震で電源を失い、原子炉を冷却できなくなったとの想定で、住民約1200人が参加。県庁では午前8時半、9市町とテレビ中継を結んだ対策本部会議が開かれ、九電の担当者が「地震で外部電源を喪失した」と報告した。

 原発5キロ圏の福祉施設では要支援者らが九電の福祉車両などで避難。政府の原子力緊急事態宣言を受け、一般の住民もバスや車で鹿児島市に移動した。

 5〜30キロ圏では、飛散する放射性物質を避けるため、風向きに応じて避難先を選ぶシステムを活用。薩摩川内市の一部住民は、当初の避難先の湧水町が風下となり、行き先を鹿児島市の中学校に変更した。到着後、放射性物質の付着を調べる検査や除染を受けた。

 北海道や新潟など13道県の防災担当者約80人も訓練を視察。テレビ会議では、一時中継が途絶える場面もあった。

 伊藤祐一郎知事は訓練終了後、「反省点を防災計画の見直しや次回の訓練に反映させ、さらなる充実と強化に取り組む」とコメントした。

 川内原発は1号機が8月、2号機が10月にそれぞれ再稼働した。訓練は当初、5月の予定だったが、伊藤知事は「九電は使用前検査で対応できない。再稼働前は時間的に無理」と先送り。住民からは「再稼働ありきだ」と批判が出ていた。


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