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高温で弁作動部品が溶ける、2号機 福島第1原発 注水難航の要因か

  • 2015年12月18日
  • 07:35
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 東京電力は17日、福島第1原発事故の際、2号機で原子炉圧力容器内の蒸気を抜いて圧力を下げる「逃がし安全弁」と呼ばれる弁を作動させるための装置のシール材が、高熱で溶けていた可能性があると発表した。また3号機でも原子炉格納容器のふたのシール材が溶け、放射性物質を含んだ蒸気が隙間から直接、環境に放出されていた可能性が高いことも分かった。

 いずれも事故の未解明部分として進めていた調査で判明した。2号機のシール材溶融は「原子炉の圧力を下げる作業が難航し、注水が遅れた要因の一つとなった可能性もある」としている。

 2号機では、逃がし安全弁を作動させるために窒素ガスを送り込む「電磁弁」と呼ばれる装置のゴム製シール材が溶けた可能性がある。耐熱温度は約170度だったが、検証の結果、高温だと短時間の使用にしか耐えられないことが判明した。2号機では2011年3月14日、原子炉に注水を続けてきた冷却装置が停止、消防車による代替注水を試みたが、炉内圧力が高く水が入らなかった。東電は圧力容器の蒸気を抜くため仮設バッテリーで8個ある逃がし安全弁を開く操作をしたが難航。何度か操作するうち、弁が開いて注水が可能になった。

 東電は、電磁弁のシール材が溶けたことで窒素ガスが漏れ、逃がし安全弁が作動しなかった可能性があるとみている。

 一方、3号機でも格納容器のふたの接合部に使われていたシリコーン製シール材の耐熱性が不十分だったため高温で溶けて隙間ができ、格納容器の気密性が失われた。

 3号機では格納容器から蒸気を放出するベントを13〜16日に計6回試みたが、うち4回は格納容器内の圧力や電源不足などの影響で十分な効果がなかったことから、第1原発周辺の土地を汚染した3号機由来の放射性物質の大半は、ベントではなく格納容器の隙間から放出されたと判断した。

 東電は、再稼働を目指す柏崎刈羽原発(新潟県)では高温下でも長時間の使用に耐えられるシール材に交換する方針。


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