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高浜原発再稼働同意が最終判断へ 知事、首相発言を注視

  • 2015年12月18日
  • 07:45
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高浜原発3、4号機の再稼働を求める決議を賛成多数で可決した福井県議会=17日、県会議事堂
高浜原発3、4号機の再稼働を求める決議を賛成多数で可決した福井県議会=17日、県会議事堂

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働に向け福井県議会(県会)が17日に同意し、いよいよ地元同意手続きは西川一誠知事の最終判断を残すのみとなった。知事の残る判断材料は、2基の安全性の最終確認と、県が国に求めている5条件の回答など政府の対応だ。知事は原子力政策全般にわたる政府の強い意思やメッセージを求めており、18日に開かれる原子力防災会議での安倍首相の発言と、近く来県するとみられる林幹雄経済産業相の5条件の回答を注視する考え。

 県会の同意を受け知事は17日、自身の判断材料として、再稼働だけでなく、廃炉や40年超運転、使用済み燃料の中間貯蔵施設の県外立地、高速増殖炉もんじゅを含めた核燃料サイクルなど本県が直面している問題に対し「政府がどう取り組むか、考えを示すことが大事」と記者団に述べた。

 一方、県が判断の前提として国に求めている5条件のうち、立地地域の経済・雇用対策や福島事故を教訓とした事故制圧体制の強化など4条件は「国や事業者の対応がおおむね示されている」(知事)と評価しており、林経産相との面談で最終的に確認するとみられる。

 鍵を握るのは、5条件の中で県が最も重視している原発の重要性に対する国民理解の促進。知事が16日に丸川珠代環境相と面談した際には、「温暖化対策を進める中で、原子力をしっかり位置付け国民理解が進むようお願いしたい」と求めた。

 嶺南の地域振興策として、40年余り原発の安全を監視し共生してきた歴史と、水月湖の年縞(ねんこう)をはじめとする自然をキーワードに挙げ「国がエネルギーや環境問題のモデル地域として位置付け、応援するよう強く要請している」と話した。

 一方、原発の安全性の確認は、独自に検証してきた諮問機関の県原子力安全専門委員会が今月10日に報告書案を大筋で了承。報告書は近く知事に提出されるとみられる。2012年の関電大飯3、4号機の再稼働手続きでは、知事は県専門委の報告を受けた後、現地視察し、関電の八木誠社長を呼んで安全体制を最終確認している。

 知事は、高浜の現地視察について「報告書をもらって、どうするか(を考える)」と述べるにとどめた。

■高浜原発3、4号機の再稼働同意決議要旨

・原発は、エネルギーの安定供給、経済効率性、地球温暖化対策という、わが国の政策目標を達成するためには、欠くことのできない電源。
・政府は原子力を重要なベースロード電源と位置付け、規制委が規制基準に適合すると認めた原発の再稼働を進める方針を出した。
・福島原発事故以降、立地地域住民の安全と安心を確保するため本会議や委員会などあらゆる機会に議論した。エネルギー政策の国民理解促進などについて国、県、事業者に提言を行い、実行状況について確認してきた。
・安全性は、国と県によって厳正に審査、確認されている。
・総合的に勘案した結果、県会としては再稼働する必要があると判断する。
【国、事業者への要望】
・原発の重要性と必要性、核燃料サイクルの意義などについて国民理解が得られるよう、最大限取り組むこと。
・原発のさらなる安全性向上へハード、ソフト両面で不断の努力をすること。
・原子力災害時に実効性ある対策が速やかに講じられるよう、国と関係自治体とのさらなる連携強化を図ること。
・使用済み燃料の確実な再処理体制整備と貯蔵対策強化、高レベル放射性廃棄物の最終処分を着実に進めること。


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