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高浜再稼働へ報告書案を大筋了承 「安全対策は確保できている」

  • 2015年12月11日
  • 11:35
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関西電力高浜原発=2015年6月、福井県高浜町田ノ浦
関西電力高浜原発=2015年6月、福井県高浜町田ノ浦

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)再稼働の地元同意手続きをめぐり、安全性を独自に検証してきた福井県原子力安全専門委員会は10日、検証結果の取りまとめ審議を行った。事務局の福井県が委員の意見を反映して作成した「工学的な安全性が向上し、原子炉の安全確保のために必要な対策は確保できている」との報告書案を大筋で了承した。ただ、複数の委員から追加記述や修正を求める意見が相次ぎ、最終的な報告書の取りまとめ方法は中川英之委員長に一任となった。

 報告書は西川一誠福井県知事に答申する方針で、知事が同意判断の条件の一つに挙げている安全性の検証はクリアする見通しとなった。

 中川委員長は終了後、記者団に「(報告書案の)修正版をつくって(各委員とのメール連絡の)やりとりで解決すれば、もう一度会合を開かなくてもまとまる。議論が必要になるかは、修正版に対し各委員がどう考えるかによる」と述べ、スケジュール感は示さなかった。

 福井県庁で開いた会合には、中川委員長ら委員10人が出席した。1年半以上にわたる審議の内容や11月末の現地確認を踏まえ、各委員の意見をまとめた報告書案を事務局が説明。2基の合格を認めた原子力規制委員会の審査が適切に行われていると確認したとし、電源確保などのハード面や、事故時の初動人員体制といったソフト面の対策も改善や向上が図られていると結論付けた。

 会合では、田島俊彦委員(福井県立大名誉教授)が「使用済み燃料の危険性や(稼働を続けると)貯蔵プールが満杯になる問題は残り、テロ対策もほとんどしていない」とし、意見を記述するよう求めた。その上で「結論部分の『原子炉の安全確保』はどういうレベルの安全かを具体的に記述する必要がある」と指摘した。

 ほかの委員からは「事業者や規制委に対し、対策の弱点やリスク低減を考えて現場の保安活動を強化するよう求める記載を」(三島嘉一郎委員=原子力安全システム研究所・技術システム研究所長)、「専門委で議論した高経年化(老朽化)対策の項目も含めるべきだ」(望月正人委員=大阪大学院教授)などの意見が出た。

 地元同意手続きをめぐっては、既に立地町の高浜町会と野瀬豊町長が同意し、県会も12月議会閉会日の17日に意見集約する方向。今後は、県が同意判断の前提として求めている5条件に対する政府の回答が焦点となる。


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