福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

核ごみ処分、福井県内学生ら集会 福井で合意形成や地域共生を探る

  • 2015年12月6日
  • 08:05
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア0
  • 0
高レベル放射性廃棄物の処分について話し合う県内の学生ら=5日、福井市の県繊協ビル
高レベル放射性廃棄物の処分について話し合う県内の学生ら=5日、福井市の県繊協ビル

 県内の大学、高専の学生が原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分を話し合う集会が5日、福井市の県繊協ビルで開かれ、処分方法や最終処分地を決める上での合意形成の進め方や地域共生の在り方を若者目線で考えた。

 若い世代に理解を深めてもらおうと福井大が2008年から開いており、昨年から福井工大、県立大、福井高専の学生も参加している。5回目のこの日は、原子力だけでなく経済や建築などを学ぶ計約30人が集まった。

 一般社団法人日本原子力産業協会の赤坂秀成・地域交流部マネジャーが、現在最も実現性が高いと考えられている地下深くに埋める「地層処分」について「人間が経験していない千年、万年単位での評価が必要。技術的な不確実性は残り、リスクを社会が受け入れられるかどうかが課題」と説明した。最終処分地の操業に向けて動きだしているフランスやスウェーデンでは「柔軟に複数の選択肢を残し、専門家だけでなく一般の人も交えて議論してきた」と指摘した。

 学生らは五つのグループに分かれて、合意形成と地域共生をテーマに話し合った。多くのグループが、日本で高レベル放射性廃棄物の処分をめぐる議論が進まない背景として、原子力自体に対する知識や意識の不足を挙げた。▽国、地域レベルで住民主体に対話の機会を設ける▽小学校段階から教育を進める▽推進派、反対派だけでなく第三者を介して冷静に議論する―などと提案した。自治体への交付金に関しても「子育て、高齢者支援など住民の要望を踏まえた使い方や、住民一人一人へのメリットを明確にすべきだ」といった意見が出た。

 昨年に続いて参加した県立大経済学部4年の山口音々さん(22)は「専門家や原子力を専攻している学生の話を聞くと、(地層処分に)いちがいに反対とは言えない。まちづくりにつなげられる可能性もある」と話した。

 福井大大学院の川本義海准教授は「高レベル放射性廃棄物の処分は、原子力への賛否を問わずに考える必要がある問題。将来、判断を求められる若い世代が今からさまざまな意見に触れてほしい」と強調した。


基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース