福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

完全福井産トラウトサーモン海へ 生産日本一目指し海面養殖開始

  • 2015年12月2日
  • 13:32
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア
  • 0
トラウトサーモンの稚魚を、トラック荷台の水槽から海水にならすためのいけすに流し込む福井沖合養殖振興組合の組合員=1日、福井県おおい町大島の大島漁港岸壁
トラウトサーモンの稚魚を、トラック荷台の水槽から海水にならすためのいけすに流し込む福井沖合養殖振興組合の組合員=1日、福井県おおい町大島の大島漁港岸壁

 福井県が生産量日本一を目指す福井県産トラウトサーモンの海面養殖が1日、福井県おおい町大島で始まり、大島漁港の岸壁に設けた小型いけすに約400グラムの稚魚を9千匹放した。1日かけて海水にならした後、2日朝には同漁港から約400メートル沖合の大型いけすに移す。養殖期間は来年5月ごろまでで、約2キロになるまで育てて18トンの水揚げを計画している。

 養殖は大島漁協、県漁連、福井中央魚市(福井市)などでつくる「福井沖合養殖振興組合」が行う。同組合は昨年も福井市の鷹巣漁港沖で実証試験に取り組んだが、県内育ちの稚魚を使うのは今回が初めて。

 稚魚は、ことし5月から福井中央魚市が大野市内の施設で育成。9千匹は大野から活魚輸送専用のトラック3台に分けて運ばれた。荷台の水槽から直径約30センチの管を通じ、淡水を張った小型いけすに流し込まれた。

 小型いけすの淡水は氷で冷やし、大野の施設とほぼ同じ水温10・8度に調整。2日朝までに、段階的に塩分濃度を高めていき、稚魚を海水にならしていく。

 沖合の大型いけすは直径約25メートルの円形で、冠者島(かんじゃじま)の西側に設置。小浜湾内で波が穏やかなため、フロート式の自動給餌(きゅうじ)機と水中カメラを備えた。しけでも稚魚に餌を与えられ、陸のパソコンやスマートフォンで稚魚の様子も観察できるという。給餌機の作動やカメラの映像発信の動力は、いけすに付けた太陽光発電システムで行う。

 県水産課によると、トラウトサーモンの国内需要は約4万トンあるが、国内の養殖量は100トンほど。福井県は2019年度までに養殖出荷量を400トンまで引き上げ、日本一の養殖トラウトサーモンの産地を目指すとしている。

 福井沖合養殖振興組合は来年度、冠者島の東側にも大型いけすを備える予定。水揚げしたトラウトサーモンは、県漁連が敦賀市で建設を進めている大規模水産加工場の高度な冷凍施設を利用し、年間を通じて生食用で出荷する計画も立てている。

 大島漁協の屋敷憲治総務課長は「20年ほど前には7億円近くあった大島漁港の年間水揚げ高も今は、魚価低迷などで5億円を切っている。今回の養殖がうまくいき、組合員の所得向上につながっていけば」と期待を寄せていた。


基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース