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福井県原子力安全専門委、年内にも報告書 安全性検証委員長ら高浜原発3、4号機視察

  • 2015年12月1日
  • 07:05
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重大事故時に原子炉や格納容器を冷却するために使う可搬式の注水ポンプを視察する県原子力安全専門委員会の委員=30日、福井県高浜町田ノ浦の高浜原発
重大事故時に原子炉や格納容器を冷却するために使う可搬式の注水ポンプを視察する県原子力安全専門委員会の委員=30日、高浜町田ノ浦の高浜原発

 関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働に向けた地元同意手続きをめぐり、安全性を独自に検証する県原子力安全専門委員会が30日、現地を視察した。中川英之委員長は終了後、「大筋では問題点が克服されてきている」と一定評価し、検証結果の報告書の取りまとめに入る考えを示した。早ければ年内にも取りまとめ、西川一誠知事に答申するとみられる。

 2基は10月までに原子力規制委員会の安全審査が終了し、新規制基準に基づく対策工事も終えている。現地確認には、中川委員長ら7委員が参加。1、2号機の建屋内に設置した事故対応拠点の緊急時対策所や、重大事故時に原子炉や格納容器を冷却するために使う可搬式の注水ポンプなどを見て回った。

 視察後の意見交換では、関電が2基の再稼働時にプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を28体装荷する計画を説明。委員の1人が「(MOX燃料が)炉心全体の4分の1以下だから安全性が確保できるとするが、理論上の話か」と質問したのに対し、関電側は「規制委から(1基当たり)40体まで装荷できる許認可を得ている」と答えた。

 このほか委員からは、過酷事故時の対応が長期化し、緊急時対策所以外の施設に作業員が出入りする際、除染場所などをあらかじめ考えておくべきだとの意見が出た。電源の多重化のため、直流電源の系統のバックアップを強化するよう求める指摘があった。

 関電の森中郁雄・原子力事業本部長代理は終了後、記者団に「(委員から出た指摘に)すぐに反映し、改善していきたい」と述べた。

 中川委員長は「指摘は軽微なもの」とし、2基の安全性は「過酷事故を制圧するためのハード面の整備はほぼ終わっている。ソフト面の能力も、だいたい出来上がっているのではないかと思う」と評価した。

 報告書の取りまとめに向けては「どんな形で取りまとめていくかはこれからの課題。日程的なことは言える段階ではない」と述べた。事務局の県が委員の意見をまとめて報告書の原案をつくり、次回会合で議論するとした。

 2基の再稼働に向けた地元同意手続きに関し、西川知事は県専門委の安全性の検証、野瀬豊高浜町長の意向、県会の議論を踏まえた上で判断する考え。野瀬町長は1日から始まる定例町会の中で同意判断する方針を示している。


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